ライフシフトとしてのアーリーリタイア
時代のキーワード「ライフシフト」。出版社は違うけど、かつてのドラッカー的な勢いを感じます。「もしも女子高生がライフシフトしたら」という本が出る日も近い。
この本を読んで私が感じるのは、「著者のリンダさんすごすぎ」「こんなにバイタリティあふれた生き方、私無理」ということです。
もう少しゆるふわなライフシフトはないの?
残念ながら現在のサラリーマンのシステムは、年功部分(出世による収入のプラス成分)がどうしてもあります。厚生年金というシステムからして、サラリーマンとしての収入の積分値。
一部の成功者を除き、マルチステージなる人生を渡り歩くような生き方で、生涯収支を最大化するのは少々厳しいのが現実かもしれません。一生勉強は結構しんどいし。将来的には、その辺も変わって行き(行くべき)・・・というのが、同著の描く壮大な未来ではありますが、私たちが考えるべきは、自分の人生ではどうするべきなのか?なのです。
いきなり「これからはロールモデルはないっ」と言われてもなー。もう少しゆるふわなライフシフトはないの?
などと考えてみるに、最近は、今の自分は、そのひとつなのかも、と思うようになりました。
ライフシフトとしてのアーリーリタイア
私の考えるライフシフトとしてのリタイア観は、こんなイメージです。
(1)まずはサラリーマンとして稼ぐ。生きる力を身に付ける。
(2)独立して稼ぐ。生き続ける。
(3)減速する。生き延びてみる。
そして、ほんとに老後。
(1)あるいは(2)までで老後分は稼ぎ切り、(3)は収支トントンか微減で行くセミリタイア状態。私の場合は、(2)と(3)が同時に来て思いっきりダウンシフト、つまり早期リタイアです。
思うに、これはライフシフトと言うより働き方改革とでも言うべき側面もあるかもしれないなと。
自分が自信を持ってできることを見つけることが働き方改革
最近取り沙汰される「働き方改革」という言葉は、多くの場合(1)の中での改善提案。いわく残業減らしましょう。いわく生活とのバランスを取りましょう。パワハラ止めましょう。
これはこれで大事です。
でも、自立し自由になるという意味では、(2)こそが、真の「働き方改革フェーズ1」。そして、オーバーアラフィフ以降必要になるのが(3)の「働き方改革フェーズ2」だと思うんですよね。人間、歳を取ってくると、生産性がどうしても下がります。無理すると長続きしなくなっちゃいますし、減速しすぎても止まっちゃいます。そして、老いてなお、より輝きを増す部分もあるのです。
私が、よくご紹介している塩野七生さんの言葉。
「老いるとは、端的に言えば、自分が自信を持ってできることを選んでいき、それ以外のことを潔く捨てていく過程なのです。」(「マキアヴェッリ語録にみる「勝ちつづける法則」」のコメント欄で私が引用)
重要なのは、「自分が自信を持ってできること」。これは、さすがに見つけておく必要がある。
と言うわけで、みなさんも自分なりのライフシフト、働き方改革、自分の得意技を編み出しましょう!・・・・・・って、うーん、やっぱり、ロールモデルは微妙にない。
コメント
こんばんは ライフシフト 良さそうです。機会がありましたら 読もうか
なと 思います。『雑談』本の話になってきたので、今日 読んでいた本
で 『池谷 裕二』脳には 妙なクセがある. の中で(人差し指が短い
人は株で儲ける!?) 、薬指と人差し指の 長さの 差です。なんと
人差し指が 短い人の方が 株取引で『儲け上手』と 書いてありました。
自分の 指が そうでした。
投稿: hattsora | 2019年8月12日 (月) 19時22分
>hattsora様
コメントありがとうございます。
本はいろいろなことを教えてくれますね。
投稿: NightWalker | 2019年8月13日 (火) 00時19分