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2019年8月24日 (土)

マウンティングシニア

日経マネー研究所 大江英樹さん。

リタイア後の喪失感とマウンティング

マウンティングは別に定年後に限らず、年齢、性別を問わず、発生する現象だとは思います。しかし、会社卒業後にありがちな状況というのはあります。3年くらい前に書いたエントリーです。

サラリーマンは、必死にやっている人ほど、マズローの欲求5段階のうち、自己実現、尊敬(承認)、社会的、上位3つの欲求を会社卒業と同時に一気に喪失してしまうんじゃないかなと。この対策としては、

  • 人生後半になったら、社外に目を向ける。
  • 自分の居場所、隠れ家を作っておく。
  • 居場所は複数持つ。一つではダメだが持ちすぎても活動の質が下がる。
  • 本当の自己実現はなんなのかを考える。

一番大事なのは、居場所や隠れ家かなあ。10年もそこにいれば自然と、そこはかとない社会的欲求と尊敬(承認)欲求が満たされます。

かわいげ力を身に付ける

大江さんは、マウンティング的行動は「寂しさ」から生まれるとして、「60の手習い」をオススメしています。

個人的には「40の手習い」とか「50の手習い」から始める方がよりよい選択ではないかと思います。

私がいるコミュニティーでも「定年後」の空気で満載の人が入ってくるんですけど、たしかに見るからに寂しそう。しかし、最初のコミュニケーションからして、なんていうか、かわいげがなく、寂しさが継続してしまいそうな感じ。やはり、会社の立場とか年の差とか性別とか、そう言うのを忘れて会話できる訓練が若いうちから必要ではないでしょうか。人間いくつになっても、かわいげ力。

ちょっとくらいはシニアのマウンティングを許してやって下さい

それに「マウンティングゼロ」などという聖人君子にはなれません。冒頭で取りあげた大江さんだって、定年楽園成功者としてのマウンティングに「なっているかもしれないし(笑)。文中に出てくる「定年になったシニアの多くはサラリーマン時代に管理職を経験した人」だって、もはや特権になりつつあるようにも思え、この発言自体がある種のマウンティングです。いやいや、まてよ、私がこのブログを書いたり本を出したりしていることだって、マウンティングかもしれない(笑)。

てなわけで、最後にシニア世代を自己弁護。シニアは再就職しても命令される側になることが多く働いていてもちっとも面白くなかったりしがちですし、残りの人生を満たされない思いで生きるのもいささかバカげています。迷惑を掛けない程度にマウンティング衝動を発散できればいいのではないかと。

なので、ちょっとくらいはシニアのマウンティングを許してやって下さい。

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コメント

「絶妙な距離感」
Nightwalkerさんのブログ記事は、毎日アップされ、年代的にも近いのでとても気になり、毎日チェックしてしまいます。

時々、自分の気持ちや経験、意見をコメントしたくなります。時々言い過ぎたかなと自戒する時もあります。そんな時、Nightwalkerさんは、「絶妙な距離感」でコメントを返してくれます。

投稿: オークX32 | 2019年8月24日 (土) 08時55分

無利して好かれる必要ない。
逆効果だと思う。
最近受付とかの無職と分かった時の蔑むような眼がだんだん快感になってきた。

投稿: deds | 2019年8月24日 (土) 09時02分

みなさまコメントありがとうございます。
>オークX32 様
マウンティングは、たしかに距離感が重要ですね。

>deds 様
人間、あるがままが一番です。

投稿: NightWalker | 2019年8月24日 (土) 12時07分

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