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2019年8月30日 (金)

購入時手数料を払わなくてもすむ時代

日経マネー研究所 QUICK資産運用研究所さん

広がるノーロード投信

20190830

着々と増えています。牽引役は、確定拠出年金とつみたてNISA。一方、一般のファンドは伸び悩んでます。先日の週刊東洋経済さんの拙文でも書いたのですが、いまだ残る販路への配慮と言うことでしょうか。

冒頭記事でも以下の指摘がありますように、今や、ネット証券で積立で買えば、全投信、実質ノーロードです。

"楽天証券やSBI証券はそれぞれ2600本程度の取り扱い投信(DC専用を除く)のうち、ほぼ半数を手数料なしで購入できる。残りの投信についても、積み立て投資が可能な投信を対象に楽天証券はポイントで手数料分を還元しており、SBI証券は8月27日から原則手数料なしとするサービスを始めた。"

購入時手数料を払わなくてもすむ時代

特に先日のSBI証券の改善(キャッシュバック方式ではなく単純に無料化)は、わかりやすくていいですよね。kenzさんの記事をご紹介します。

SBI証券さんの情報ソースはこちら↓

積立限定ではあるのですが、一括で購入するんじゃなくて、たとえば、1年くらいドルコストで買えば無料。工夫次第で購入時手数料を払わなくてもすむ時代になっているのですね。なんとか、多くの方にネット証券のハードルを乗り越えていただき、購入時手数料は払わないようになって欲しい。買っていきなり目減りするのはバカげてます。何もかもが紙だった20世紀とは違い、もはや手数料を取るほどの付加価値は投信販売にはないのです。

余談

しかし、最初のグラフを見ていると、顧客本位を浸透させるにはDC&NISA両制度の投資枠の拡大が必要な気がとてもしますねー。特にNISA制度は、恒久化もそうなんですけど、もっと抜本的な改革をして欲しい。

たとえば、一般NISAの後継として、

  • NISAと特定口座を合体したような新型の統合NISA口座を新設
  • 新型NISA口座は、金額無制限。
  • その代わり譲渡益、配当は、60万円/年まで非課税。それ以上は課税で源泉徴収か申告課税か選べる。
  • もちろん最初から制度恒久化。
  • 非課税枠(額)は、5年に一度程度見直し。
  • 対象投信は、つみたてNISAほど厳しくなくてもいいが、コスト制約は厳しくする。

余談的思い付きですけど、こんな感じ。

日本人の金融資産に占める株式資産の割合を増やすことは、少子高齢化が進む日本が生き残るための唯一といっていい方向性だと思うのです。国民の自助努力に対し、もっと大きく踏み込んだ政治家官公庁の自助努力が欲しいと願う今日この頃です。

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コメント

投信の場合は信託報酬で継続的に稼げます。
購入時のハードルを低くして沢山売って投信の規模を大きくして信託報酬の総額を増やした方が合理的なんでしょう。

投稿: 見知らぬ男 | 2019年8月31日 (土) 07時06分

ノーロード、信託報酬が低い投資信託が広まって、多くの人が実際に投資を始めて、資産形成に目覚めてほしいです。

投稿: 見知らぬ男 | 2019年9月 1日 (日) 09時28分

>見知らぬ男 様
コメントありがとうございます。
普通の消費と同じで販路による高い低いがあると言うことでちょっとくらい割高でもいいや、と思ってしまう人もいるのかもしれません。しかし、消費はその時だけですが、投資信託はずっと残る資産。コストには留意して欲しいですね。

投稿: NightWalker | 2019年9月 1日 (日) 10時23分

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