50歳から始める! 老後のお金の不安がなくなる本
竹川美奈子さん待望の新刊です。竹川さんから、ご献本いただきました。
本日8月10日、Amazon取り扱い開始! 書店は、お盆休み中と言うこともありちょっと遅れて8月13日くらいから並ぶそうです。
老後が来る前に老後を考えるための好ガイドブック!
本書は、ひと言で言うと、
私の老後のお金はどうなのよ?が順を追って詳しくわかっていく本
です。またしてもオススメの一冊。
本書の趣旨は、「50歳くらいになったら、リタイア後のお金の設計をしよう」です。本書の帯には『平均ではなく「自分ごと」で考えよう』とあります。例の金融庁の報告書でも登場する最重要キーワード。結局、自分。「自分ごと」として考えるからこそ、複雑な制度もおつむに入ってくるわけです。
本書は、読み手が、まさに自分の場合に照らし合わせて、老後の資金のリストアップととその受取り方、引き出し方の整理ができる好ガイドブックになってます。
気になる老後のお金の受け取り方、引き出し方もきっちり解説
本書最大の特徴が、老後資金の出口戦略、老後のお金の受け取り方、引き出し方に後半2章を割いて、きっちり解説していること。
- 第1章 公的年金は長生きリスクに備える最強の保険
- 第2章 意外と知らない退職給付(退職金・企業年金)制度
- 第3章 人生を通してお金をふやし、楽しく使うための「管理術」
- 第4章 非課税制度を活用!自分でも老後資金を準備
- 第5章 公的年金や企業年金、iDeCoの資産をどう受け取ればよいか
- 第6章「自分で準備」してきた分をどう引き出すか
ここは、複雑でみんな苦手とするところですよね。
また、竹川さんの他の著書と相通ずる「わかりやすいけど詳しい」「読みやすくも充実」は、本書でももちろん健在。単にカンタンなだけの本とは一線を画します。
たとえば、年金や退職金の仕組みって、やたらとバリエーションや注意事項があって複雑です。読んでても迷子になりやすいのですが、随所にチェックリストが入っていたり図表もたくさんあり、適確な文章と相まって、わかりやすく工夫されています。
企業でよくあるアラフィフ社員向け退職教育の副読本にも本書は最適だと思いました。企業の人事総務部門の方も要チェックです。
50歳になったら老後のお金を見通しておこう
先日の金融庁の報告書の「年代別の老後不安」ランキング表にもありましたが、
- ご参考エントリー:私が資産形成を始めたのは「老後が不安だったから」ではない。
50代でも老後不安の第1位が「お金」。
60代になると、お金の不安が一気にランクを落とすことから、これは、竹川さんが本書で指摘されている通り「老後のお金について知らない」という側面が大きいのではないでしょうか。そもそも「自分の年金や退職給付(退職金+企業年金)がいくらなのか知らない」「そもそも、退職金と企業年金って何が違うのかわかってない」と言う人も多そうです。
30代40代はともかくも、50歳ではさすがに見通せて欲しい。普通に退職予定の人も、何の因果か早期退職しちゃう人も(私も、わかっていたから早期退職を決断できた)、知ってるつもりの人も、本書を読んで、ご自身の老後のお金は見通しておきましょう。
以上、オススメの竹川さんの新刊のご紹介でした。
最後になりますが、実は、不肖私、本書の完成前の原稿を拝読させていただき、ちょっぴりだけ協力させていただきました。(本書のあとがきに私の名前もちらっと出ています。) 一足お先に本書を読む機会を得ましたことを著者の竹川さんに深謝申し上げます。4年前、早期退職する前に読みたかった、そんな一冊でもありました。
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