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2019年7月14日 (日)

令和時代 庶民の資産形成 二つのポイント

日経さん。2000万円問題で著書も注目を浴びる田村正之さん。良記事です。ここから二つほどポイントを抜き出してつらつら書いてみます。

ポイントその1 NISAやイデコを使う

ポイントその1は、非課税制度を最大限に使うこと。

  • iDeCo 1.2万円
  • つみたてNISA 3.3万円

で4.5万円。これだけでも特に若いうちは結構大変ですが、もし1990年から30年積み立てたらという記事の試算によると、3000万〜5000万円くらい。規模感としてはこれだけでも十分に思えます。

記事にも書かれているように、せっかくの長期投資、全部、相対的に期待リターンの高い株式にすることも重要です。将来の期待節税額はこの方が大きくなる可能性が高いためです。もし、リスク許容度的に難しいなと思うのであれば、単純に積立額を減らし、その分普通の貯金に回しましょう。

ポイントその2 下落局面での積み立て継続

ポイントその2は、下落局面で積み立てを継続すること。下落局面です。

下落局面では、経済そのものがアウトな状態になっていて、仕事や給料も大変なことになっている可能性があります。しかも、精神的にはショックを受ける時期です。こういう状況下で積立を継続するのは難しいですが、私自身の過去を振り返って、この局面を乗り切るためにしておくことがあるとすると、

(1)仕事の能力(評価)を上げておく。(業績低迷期を乗り切る)

(2)余力を残す。(無リスク資産、ダブルインカムなど)

あたりでしょうか。

余力があると、精神的なショックを和らげるだけではなく、下落局面時にリバランスを兼ねて積立額を倍増する、という選択もやりやすくなります。もちろん、余力を残すと資産全体としての期待リターンは下がってしまいます。でも、投資を継続できないより、はるかにましです。

余談 

先の報告書は、国民の豊かな未来に大きく寄与するNISA、iDeCoの普及が一つの狙いだったように思います。しかし、政治的扇動、政争の具に捧げた方々のおかげで、意気消沈。水の泡になりかねません。扇動した方々に、これに変わる、国民を豊かにする具体的かつ合理性のある政策があるとは到底思えません。

これらの制度を生かすも殺すも国民次第です。

多くのみなさんがメリットを感じて使えば、NISAやiDeCo制度は改善され続けるでしょう。2018年から始まった「つみたてNISA制度」の恒久化は、あと19年後までに実現できればいいわけで、まだ時間はたくさんあります。民主主義とは、政治家ではなく、国民が動いた方向に動いていくモノだと私は信じています。

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