となりの人はもう始めているかもしれない。「2000万円」編
日経さんです。
「老後に約2000万円の備えが必要」とした金融庁の報告書をきっかけに、個人が資産形成へ動き始めている。ネット証券では20~40代の現役世代を中心に、運用益が非課税の少額投資非課税制度(NISA)の申し込みが急増。資産運用を扱うセミナーには募集を大幅に上回る参加希望者が集まっている。報告書を機に、個人による「じぶん年金」づくりが広がりつつある。
となりの人はもう始めているかもしれない
ネット証券では、
- NISA、iDeCoの申し込みが増えた。
- 20~40代を中心とした現役世代の申し込みが多い。
なんていうか、怪我の功名的展開というか、狙い通りだったというのか。
また、セミナー、FPさんでも引き合いが増えたそうです。FXや仮想通貨をオススメしている人はいないと信じてますが、手数料お高めの商品がおまけについてないかくらいの自衛は必要です。みんな、いきなりセミナーに行かないで、まっとうそうな本で、予習してから行って下さいね〜。
- ご参考エントリー:2018 読書の秋の特別企画 初心者向けオススメ投資本を一挙ご紹介
なお、
- 大手証券や大手銀行は、一部を除き、増えてない。
案の定というか、さもありなん。やる気ないと現役層から見られているのではないかと。大手が強いのは、言ってみれば「2000万円すでに持ってる今の高齢者」なので、資産形成は商売になりません。かと言って、儲かりそうな手数料の高い資産運用は、フィデューシャリーデューティの旗印の下、きっちり睨まれてますしね。
余談
「となりの人はもう始めているかもしれない」というのは、拙著「世界一ラクなお金の増やし方」で、資産形成アーリーアダプタ層の胎動を表現するのにちょっと使ったフレーズなのですが、まさにそういう状況に近付いて言ってるのだとしたら、当ブログとしては、うれしい限りのニュース。
政権批判している人や庶民をあおっているメディアの人たちが、年金勝ち組だったり、実はちゃっかり資産形成の勝者だったりする今日この頃。世の中が、踊ったものが損をするようにできていることを国民は、ちゃんと知っているのでした。
一方で、「約1800兆円の家計金融資産」の所在の大半が高齢者。高齢者の遺産は、いずれ相続されますが、相続人も高齢者。このままでは、現預金の永久ループです。この轍を断ち切るには、もう一歩踏み込んだ展開が必要だと思うんですけどね。こちらは、高齢者に不必要なリスクを提案することになりかねず、金融庁さんも有識者のみなさんも興味があるようには見えません。
コメント
これも、麻生さんが寸劇を演じてくれたお蔭ですね!
投稿: | 2019年6月26日 (水) 18時20分
>?様
大臣のみならず、メディアや野党も含めたドタバタ劇の結果ですかね。この寸劇。まんまと踊る人もいましたが、賢い観客もたくさんいたようです。
投稿: NightWalker | 2019年6月26日 (水) 23時47分