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2019年6月12日 (水)

21世紀 資産形成の旅

今の高齢者は、総じて言えば、年金受給以上の支出(別名:ぜいたく)をすることができています。それは、老後の蓄えがあるからできるわけですが、そのお金の作り方は個別事情がやはり大きい。ので、身近な事例、すなわち、自分の親を取材してみると良いでしょう。今回は、ご参考と言うことで、さくっと我が家の事例から、要点を抽出してみます。

父の場合

  • 終身雇用。
    →定年まで働き退職金をもらえた。
  • 退職後の仕事 
    →会社から定年(たしか57歳だった)後の仕事を紹介してもらえた。
  • 土地 
    →土地バブル以前に持ち家をすることができた。10年ローンで買えた(たぶん)。(亡き父曰く、田中角栄のニッポン列島改造論で急に土地が高くなったが、その前に買えた。真偽の程は不明)
  • インフレ高金利時代 
    →預金で増えた。 

私の場合

父との対比です。一世代後の私はというと、

  • 終身雇用ちょっと崩壊 
    →早期退職勧奨で定年前に終了。しかし割増退職金をもらえた。
  • 退職後の仕事  
    →再就職支援会社を紹介される。丸投げなるも、あるだけまし。
  • 土地バブル崩壊。
    →持ち家は非合理的な時代へ突入する中、父が倒れたのを契機に実家を二世帯住宅として建て直す。
  • 高金利時代〜デフレ低金利時代へ 
    →それに合わせて、定期預金〜投資へシフト

回る回るよ時代は回る、ひと言で言うと過渡期ですね。

ムスコの場合

 最後は、まだ人生が始まったばかりのムスコの場合。どんな時代になりそうか予想してみると、

  • 終身雇用無理の時代 
    →自分退職金(確定拠出年金)を作る
  • 副業可能な時代 
    →自分で自由に仕事を探す
  • 土地 
    →遺産活用の時代(少子化で1人あたりの遺産は増えます)
  • 高金利期待は終了 
    →長期投資で世界分散が普通で主力の時代。非課税投資制度(つみたてNISAなど)の活用。

っていうところでしょうか。ある意味、あるべき姿になっていく、ということなのかも。

まとめ

今も昔も、老後に向けた資産作りが必要だったことに変わりはありませんし、年金も破綻しません。

変わったのは、その資産の作り方だけなんです。

ただ、今度ばかりは、国や会社が何から何まで面倒を見てあげるというわけにはいかないので、誤解を恐れず金融庁さんがその旗振りをしたら、誤解されたという。本当は、「自分で気づけよ」でも良かったのです。自己責任ですから。でも、そこまで、冷たくはないんですよ。我が国は(一部の人を除けば)、世界でもトップクラスのクソ真面目でやさしい社会だと私は思っています。

ただ、今回の一件で、自分で気付くしかなくなったかもしれません(^^;)。

なにごとも変わるのは当たりまえ。変化こそ唯一の永遠なり(by 岡倉天心)です。

余談

さて、そんな今は亡き父の時代。お金の面を切り取ると、良い時代だったとも言えますが、厳しい時代でもあったはずです。

父は、高校生のころに終戦を迎え、進学するオカネもなく、学徒動員で勉強どころではなく、就職先もなく、財閥解体でできた小さな会社に滑り込むも「いつ会社が潰れるかわからない」という戦々恐々とした当時の心情を書いた手紙を父の両親に送っていたというのを後で親戚に聞いたりもしました(父はそんなことは一切話さなかった)。また、高金利とは言え、高インフレとセットです。本当に恩恵があったのは、引退後であるバブル崩壊後のデフレ時代に残った高金利だったのではないでしょうか。

時に、ノスタルジーとして語られる昭和20〜30年代。私も、自分自身のルーツを探しに、時を越えた感傷旅行に行ってみたいと思うこともありますが、電話もテレビも冷蔵庫も洗濯機もない時代に戻ってやり直したいかというと、ちっとも、戻りたくはありません。

今は今で大変な時代ですが、良くなっていることもたくさんある。未来はきっと良いことがある。こんな風に考えることができるから、私は、長期投資をやっていられるのです。今は、そのことを確信しています。

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コメント

>身近な事例
親が何をしてきたか…などを伝えたり見えるようにするのは子どもへの教えや教訓になると思います。
最近、偶々ネットで「お祖母ちゃんにお年玉は必ず貯金するんだよと言われて」実行した女性が、大人になって欲しい物が買えた事を書いていたのを見ました。
私も昔、母が満期の郵便貯金を見て「あれま、こんなに増えてるよ」と言ったのを覚えていて貯金していました。

貯金と言えば以前、お金セミナーを各地で開催しているFPさんが「名古屋の女性は他と違う。どうしたら貯金できますか?ではなく、どうしたら増えますか?と聞きます。」とコラムに書いていました。
名古屋に住んでいた事があるのでそうそう、ホントその通り!と合点。
自宅で親と同居独身が多いためでしょうが、母親の影響が受け継がれている気がします。母親もまたその母親から。

久々に会った当時の友達、同僚に「実は…」投資とか株やってると恐る恐る話したら、「え、結構やってるよみんな」「エエ?○○ちゃんもやってるんだよ、焦る」と。
相手を選んで2人に話しただけですが(笑)。
ただ、優待目的とか個別株みたいです。
貯金できる人は投資にスムーズに移行できるのかな。

長話をすみません。名古屋に関するFPさんの印象、すごく心に残っています。何年か前ですが。
あと、世界でもトップクラスのクソ真面目で優しい社会…、同感です。

投稿: ミント | 2019年6月14日 (金) 09時58分

>ミント様
コメントありがとうございます。
例の話でワイドショーで、投資のキーワードが出てきたのですが、コメンテーターの中にも「投資なんだかよくわかんなーい」という人もいれば、当然のごとく「やってるよ、分散投資」と言っている人もいました。
「隣の人はもう始めているかもしれない」というのは拙著で書いた投資に対するキャッチの一つでしたけど、身近な人で伝わっていくことが投資に対するハードルを下げる上でまずは大事なんだと思います。

投稿: NightWalker | 2019年6月15日 (土) 00時12分

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