定率取り崩し型ファンドが日本にもできないかな、という話。
今回は、投資信託の運用会社さんにぜひとも読んで欲しいエントリーです。
カンチュンドさんのエントリーに、えっ、こんな、ファンドがあるんだ!というファンドが紹介されています。その名も、Vanguard Managed Payout Fund。
カンさんのツイートで「こういう投資信託を日本でもぜひ開発して欲しい・・。」とあり、私も大いに賛同。
年4%換算で、毎月引き出しを行う仕組みが最初から付いているファンド。それがバンガード社の「Vanguard Managed Payout Fund」です。こういう投資信託を日本でもぜひ開発して欲しい・・。
— カン・チュンド (@4649kang) 2019年5月27日
毎月自動的に「引出し」を行ってくれるバンガードのバランスファンド https://t.co/oW7QIX6hWO
Vanguard Managed Payout Fund (VPGDX)って、どんなファンド?
カンチュンドさんのエントリーも参考にしながら、ポイントだけ箇条書きにすると、
- 最低投資額 25,000ドル
- ファンドオブファンズ。全部バンガードのファンドの組み合わせ。
- FOFでも、経費率 年0.32%という低コスト。
- 年4%相当を自動的に支払う。
つまり、定率取り崩し型のファンドなのです。いわゆる、4%ルールです。金融庁からだめ出しをくらっているような定額分配ではなく、定率。ここは重要です。
ポートフォリオとパフォーマンスはこんな感じです。(こちら)
もし、日本でこんなファンドを作るとしたら?
取り崩し世代の私としては、前々から欲しい!と思っていたタイプのファンドです。私の愛する今は買えないウェルズリーインカムファンドは、配当相当分の取り崩しですが、こちらは定率。どちらもタコ足ではないところがミソです。
でも、日本じゃこんなの売ってなーい(>_<)。ということで、もし、日本でこんなファンドを作るとしたら、
- コモディティーは要らない。
- オルタナティブは、J-REIT主体?
- 長期債券、短期債券の比率は、金利状況などから柔軟に判断。
- 外債は入れなくてもいいが、入れるとしてもヘッジ有り。
- 取り崩し率は、2%,3%,4%の3タイプを用意する。
- リスク資産比率は、シニア層での活用にフォーカスして1種類で割り切る。
- 信託報酬率は、0.2%台。いっそのことバンガードに勝って欲しい。
こんな感じですかねー?
定率取り崩しは、サービスとしての提供も考えられます。これだと、自分の好きなポートフォリオから定率で取り崩せて自由度が高いです。でも、シニア層の活用を考えた場合、ある程度パッケージにしてしまった方がわかりやすい面もあるのかもしれませんね。
日本の運用会社さんにも、ぜひ研究して欲しいと思うコンセプトでした。
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