過去を信じ過ぎないけど未来は信じる
モーニングスターさんです。
過去のリターンの実績?
ときどき、もしもこの20年間つみたて投資を続けていたらどうなったか?というシミュレーションを見かけることがあります。期待リターンをえいっと決めて、自分のポートフォリオの期待リターンを計算して見て皮算用をしてみたりというのもよくやります。これはこれで、投資のイメージをつかむのに役に立ち、私もかつては、よくやっていたのですが、あるときから、ぴたっと止めました。
長期投資を続けながら、なんとなく、体感してきたのが、
- マーケットは平気で20年くらい停滞したかと思うと、20年くらい堅調に推移したりする。
- たかだか、10年、20年の動きを見たところで、期待リターンはわからない。
過去のリターンの実績を信じてはいけないということでした。
未来を信じられる程度には楽観的
とは言え、私は、未来を信じられる程度には楽観的です。
私が何を信じているかというと、たとえば、企業の利益。
株価は、企業が将来にわたって儲けることが期待される利益が反映されるとされます。その利益、個別の企業では優勝劣敗はありますが、市場全体としては増え続けてくれるだろうという期待を持っていて、そこにベットしているわけです。これが、年率何パーセントになるかはわからないもののとりあえず増えていくんじゃないだろうかという期待。
もちろん、その結果、お金は巡って世の中は良くなるでしょうし、世の中が良くならないと企業も儲からないわけです。
それに、この期待がかなわないと、世界がヒャッハーな感じになってしまいそうで怖いので、祈りに近い核心的な期待ではあります。
マーケットの指標には益利回り(PERの逆数)というのがありますが、これを今現在の目安くらいにはとらえています。
過去のリスクの実績は学ぶべき
ただ、過去から何も得られない、過去は何も信じられない、と言うわけではありません。
たとえば、リスク(資産価格の振れ幅)。これは、わりと安定的で、20-30年もあれば、どの期間を切ってみても、株式クラスの場合、
だいたい標準偏差20%〜30%くらいになるようです。
昔は、1にコスト2にコスト、と言っていた私ですが、今は1にコスト、2にリスクくらいにはなってます。(リターンは不確実だがコストは確実。リスクもほぼ確実。)
モーニングスターさんの記事には、昔から言われている「バックミラーだけを見ながら運転するのは危険」という表現が登場し、まさにその通りなのですが、バックミラーやドライブレコーダー、教習所のビデオなどでよく見る過去の事故事例から学ぶべきことはあります。
モーニングスターさんの記事では、「トラックレコードを過信すべきではない」「運用(アドバイス)の起点はリスク管理」とあります。
まさにその通りだなあ、この2つは資産運用のキモだなあ、とあらためて思った私でした。
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