「退職するまでにしておきたいこと」と「退職したときにしておきたいこと」 私の各１選

早期であれ定年であれ、やがて訪れる退職というターニングポイント。これにまつわるお金の話として、「退職するまでにしておきたいこと」と「退職したときにしておきたいこと」というお題で、超厳選で１つずつ書いてみます。

その１　借金ゼロ＋含み益のあるリスク資産

「退職するまでにしておきたいこと」が、これ。

４年近く前に早期退職した私が、決断に踏み切れた理由のひとつです。精神的にすごくラクになれます。借金は言わずもがなですが、含み益って言うのが、すごーく重要。

退職してこれから収入がなくなるという状態で投資を始めたとして、含み損に耐えられるかどうかと言うと、なかなか厳しいものがあるのではないかと。高齢者の投資で数々の悲劇が起こるゆえんでもあります。なので、リスク資産は、収入のある時代に築くべきなのです。

とは言え、リスク資産なので長期投資といえど、うまい具合にそうなるかどうかはわかりません。「リスクコントロール」「低コスト」「分散」などの観点を身に付けておくことは必須と思います。

その２　変な勧誘を受けないお金の置き場所に、即、移動する

「退職したときにしておきたいこと」は、これ。

退職すると退職金が振り込まれます。で、即、「小うるさく言われそうもない場所」にすばやく移動しましょう。

ちなみに私の場合は、そもそも、給与の振込口座がネット銀行でした。銀行の窓口に行くというめんどうな作業は発生しませんでした。

ここで、「もうすぐ退職世代」、つまり私の世代のご両親を持つ若いみなさんへのささやかなアドバイスがあります。それは、みなさんのおとうさん、おかあさんに退職前から最低限の終活をしてもらうこと。

• 銀行口座を整理することを促す。
• 給与振込口座のネットバンキングを使えるようにしてあげる。
• ネット証券の口座を開設してあげる。
• ペイオフ対策は個人向け国債がオススメ。

あたり。

このことは、親が変な投資商品でだまされるリスクを軽減するだけでなく、介護状態になりお金の管理ができなくなってしまったときにも必ずや役に立つと思います。実感です。