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2019年4月20日 (土)

三菱UFJ国際投信ブロガー・ミーティングで、配当込み指数への変更や信託報酬引き下げの話を聞いてきました。

4月18日に開催された三菱UFJ国際投信ブロガー・ミーティングに参加してきました。今回は、当日発表のちょっとびっくりの2つのニュースリースの話に合わせて開催の格好です。QUICK資産運用研究所さんがその模様をさっそくレポートされていますのでご紹介します。

その1 ブロガーが選ぶFOYへの受賞の御礼と頂戴したご意見について

「守りに入らずこれからも革命児でいて欲しい」「旧eMAXISの信託報酬が下がらないのはいかがなものか」「インデックスファンドも品質向上の余地が大きい」と言った厳しめの声をあえて拾っていらっしゃいました。特にこうするという話はなかったですけど、後述の配当込み指数への変更や信託報酬率の更なる引き下げは、その答えのひとつというところ。

その2 ベンチマークの「配当込み指数」への変更について

かねてより、同社のインデックスファンドは一部を除いて、実質、配当込みの指数に連動しているにもかかわらず、ベンチマークが配当込みではありませんでした。このため、ベンチマークに対してファンドのパフォーマンスが、配当分、上方乖離してしまうとめんどくさい状態になっていました。マザーファンドを設定したのがずいぶん昔で、その当時、「配当込み指数」が公表されていない指数も存在したためとのいうのがこれまでの説明でした。

しかし、世は変わり、米国とは違ってファンドが分配を出さなくても叱られないっぽい我が国では、配当込み指数に連動することが一般化し、年々強まるブロガーの強い声もトリガーとなって、このたび、なんと!

 マザーファンドごと連動指数を変更!

という英断をされたのです。

結果、その影響下にある100を越えるインデックスファンドの連動指数が全部変更。繰り返しますが、全部です。

約240社の販社に説明したそうです。特に大きな反発はなかったとのことでしたが、それにしても大変な労力です。MUKAMさんのインデックスファンドで真のナンバーワンになるという意気込みを感じます。

その3 eMAXIS Slim 信託報酬率の引き下げについて

今回の変更は、個人型確定拠出年金(iDeCo)にて採用されているファンドまで拡大したことによるもの。なんだか、執念を感じますね。コスト・ターミネータ、いまだ健在。

eMAXIS Slimシリーズは、純資産総額が増大すると信託報酬が下がっていく仕組みがあり、最初の壁が500億円なのですが、eMAXIS Slim先進国株式が現在400億円を越え、いよいよその視野に入ってきたとのこと。となると、eMAXIS Slimは他社と同じ信託報酬率であっても微妙に安いという状態になります。見えにくいという指摘もあって、ここは改善していきたいとのことでした。

おまけ 雑談コーナー

懇親会では、例によって、話の花が咲きました。話題を2つほどピックアップ。

日本株式クラスでは、ETFの信託報酬の方が安い話。お話によると、ETFの信託報酬は全部運用会社の取り分なので、ファンド側としてこれに対抗するのは本来厳しいとのことでした。とは言え、eMAXIS Slimは、極限まで信託報酬を下げる競争をしていった結果、なぜか先進国株式の方が日本株より信託報酬が安いという不可思議な状態になってしまってはいるのですけれど。先進国株式クラスには歪み、すなわち、黄金の羽が落ちていると言うことなのかもしれません。

直販サイト、mattocoを運営しているリーダーの方に「直販のメリットはコストもあるけど、やはり、こういったチャネルでは、普通の販社では不可能な受益者との直接的な対話が大切ですよね。」というお話しをさせていただいたのですが、深く同意されていました。MUKAMのみなさんのそんな真摯な姿勢に期待を寄せたいと思います。

ブロガーとしては、今回のような場に来ると、受益者の代表よろしく運用会社から直接お話を伺えるというありがたい機会を得ると同時に、くすぐったい使命感を感じてしまうわけですが、「本来、受益者と運用会社が直接話す場の方が大切だよね」とあらためて思った次第です。

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