「ETF(上場投資信託)まるわかり! 超活用術2019」に掲載されました。
東証さんが監修の「ETF(上場投資信託)まるわかり! 超活用術2019 (日経ムック)」に私の話が掲載されました。去年も同じ主旨のムック本(,ご参考エントリー:ETFムック本でコメントが掲載されました。ついに仙人アイコンもメジャーデビュー。〜ETF(上場投資信託)まるわかり! 徹底活用術2018 (日経ムック)で登場させていただいたのですが、今回は、どんとまるまる1ページ分に増量してます。
より洗練された2019版ETFムック
マーケットメイク制度が導入されたことなどもあってか、本年版の誌面は内容的にも刷新されていて、より洗練された印象です。ETFを一気に理解、あるいは情報のアップデートをする上で役立つと感じます。
個人的に面白く読んでしまったのが、「Part3こんなにある!指数の魅力 6.スマートベータ」。ここで登場する「MSCIファクターミックス指数」です。昔から変わった名前の指数(バルチック指数とか)に惹かれる私には、たまらない響き(笑)。
スマートベータの6つのファクター、バリュー、イールド、サイズ、クオリティ、モメンタム、ボラティリティを均等配分した指数です。これに対応したETF商品はありませんが、最小分散指数(ボラティリティ)と配当利回り指数(イールド)を均等配分してリバランスすると同指数とほぼ同じ動きとなることが、紹介されています。以前、東証さんであった勉強会で(ご参考エントリー:MSCIマニアック勉強会@東証)お聴きした話が詳しく説明されていました。
他の本ではめったに登場することのない、なかなか、マニアックなネタです。
私が考えるETFの魅力
私が、ETFに感じている魅力は、次の3点。
- タコ足ではない分配金が出る。
- TOPIX日経225以外のいろいろな指数がある。
- リアルタイムで取引できる
1番目は、資産活用世代である私の目線。2番目は、私はスマートベータとS&P500&J-REIT少々ですが、セクター投資をしたいという人にとっても、すごく魅力的なビークルです。3番目は、すぐ取引結果が口座に反映されることが、個人的にストレス感がなくて好きなのです。
ローコストと微妙に言いづらくなったETFのセールスポイント
かつては、ローコストを売り物にしてきたETFですが、つみたてNISAでにわかに起きたインデックスファンドのコスト革命で、いまや投資信託との立場が逆転しています。バイ・アンド・ホールド型の資産形成においては、分配金を出さずETFよりもローコストなインデックスファンドが圧倒的に有利です。
特に外国株式クラスへの投資でそれは顕著です。ただ、日本株式はちょっと事情が異なると私は考えています。
「TOPIXは、どうも、非効率的ではないのではないか?」という疑念が長年くすぶり、世界で見たときの時価総額比分以上に日本株に対するウェイトを置く私としては、少々ストレスを感じるところでした。かといって、生き残るアクティブファンドを選択することは難しいと考える今の私にその選択はありません。
で、私の場合、登場するのが、ETFによる「非時価総額比的アプローチ」でした。
でも、本当は、TOPIXが、日経225とか中小型株指数に長期的に負けないようになって欲しいと願っています。
- 「悪い子ほどかわいい」
- 「改善余地のある日本株式市場は伸びしろがあるとも言える」
- 「いつか、アンチTOPIX派(私も半分そうだけど)をぎゃふんと言わせて欲しい」
そんな切ない願いでは、あります。市場関係者のみなさまの市場改革に期待しつつも、TOPIX連動ETFも保有し続ける今日この頃なのでした。
コメント