ニッポンの長期投資の未来は若い人が創る
日経さんです。
投資信託もついに長期投資指向の時代に?
2018年は、投信の新規設定が減ったそうで、同記事によると、
次々に新しい投信を出しては顧客に乗り換えさせるのではなく、同じ投信を長期でじっくり保有してもらうビジネスモデルへの転換が進んでいる。
とのこと。だとするなら、長期投資ブログとしてはうれしい限りです。この傾向が続くことを期待したい。
また、この記事には個人的にうれしい文言がピックアップされています。
「若者を中心にテーマ型投信への関心は薄れている」(楽天証券経済研究所の篠田尚子ファンドアナリスト)。
ニッポンの長期投資の未来は若い人が創る
テーマ型投信の是非は別にして、「若者を中心に」・・・そうなんです! もしそうだとしたら、うれしいなあ。
私が推奨しているようなタイプのバイ・アンド・ホールド型の長期投資は、
- 人生の持てる時間が長い人の方が有利。
- 投資活動が、人生をメインの活動を妨げない。
というものです。本質的に、より若い人の方が有利なのです。裏を返せば、より切実な問題ということでもあります。
終身雇用を前提に、会社が、退職金(=企業年金)という名の資産形成を勝手にやってくれる時代は微妙に終わりを告げつつあります。私が早期退職勧奨を受けて、アーリーリタイアしたのは、ある意味、過渡期の象徴的な出来事だったのかもしれません。
そんな中、若い人に、蓄財習慣を通じて投資を活用した資産形成の重要性に気が付いて欲しいというのが当ブログを続ける最大のモチベーションであり、願いであります。
賢い消費者が良い商品を創る
一方、「ニッポンには長期投資向きの投信の実績がない」「この状況下では、インデックスファンド以外の選択肢は非常に厳しい」というのが私の考え方でした。ブログでも、そんな嘆きをブログ開設の頃から発信し続けてきたように思います。
大事なのは、商品は消費者のニーズから生まれるものであること。賢い消費者が良い商品を作るのです。消費者が買わなければ、ダメな商品は淘汰され、良い商品が生まれるはずです。それが、資本主義の原理であり、であるからこそ株価は長期的に増大していくわけで、株式投資を活用した資産形成とも表裏一体の関係にあります。
つみたてNISAの登場と相まって、「日本の投信業界に、ようやくそんな変化が起きてきたのかな」と「若者のなれの果て」の私もうれしく思う今日この頃なのでした。
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