アーリーリタイアと不都合な状況
最近よく伺うのが、アーリーリタイアしたいけど家族に反対されているというお話。いわゆる家庭の事情、不都合な状況。
私の場合は、以前、エントリーを書いたように、自然体というか流れというかなんですが、どう不都合な状況を回避できたのかについて書いてみたいと思います。
不都合な状況その1 子育て
良くある不都合な状況のその1が、子育てです。
- コドモがまだ小さくて、働く父親の背中を見せたい、あるいは見たい。
- 世間体。たとえば、コドモが私立のお受験を控えていて、面接の時に不利になるのではないかという不安。
といったあたりなんでしょうかね。これは、親としての責務であって、あらがいがたいものがあります。
でも、私がアーリーリタイアを決めたときは、上のムスコは社会に出て、下のムスコが大学に入るときでした。この問題は、比較的あっさりクリアできました。
不都合な状況その2 家の中での衝突
続いて良くある不都合な状況が、「ダンナが四六時中家にいて困る」と言う声。
これ、アーリーリタイアじゃなくて、普通の定年退職でも良く聞く話です。自分の城を守るというのは、男女ともに必要な欲求なのであります。
でも、私が、アーリーリタイアしたときには、妻は働いていたので、家でぶつかることがあまりなく、ついでに母が介護が必要な面倒な状態になりつつあり、誰かが対応しないと行けませんでした。補完関係が成り立っていたというか、人間関係のパズルが妙に噛み合ったのでした。
こんな感じで、会社から引導を渡された時点で、いろいろな符合があった私です。
もしも不都合な状況のある時期にセミリタイア話が出ていたら?
もしも不都合な状況のある時期にセミリタイア話が出ていたらどうしたのかな?とふっと考えることがあります。もちろん、家族の美学を貫き通しガマンするというしびれる選択肢もあります。しかし、自分自身の人生の価値感の問題もあります。
うーん。
会社を辞めたことを家族には伝えず、朝に家を出て夕方帰る。その間、誰もいない公園でひとりブランコに乗って哀しい目で空を見上げる・・・という古典的な悲哀に満ちたシーンは、セキュリティの厳しい現代には通用しません。不審者、職質、通報レベル。セミリタイアの勲章のごとく語られるそんな事態を望んじゃいない、ということで、外部に、ノマドワーカーよろしく、職場のような場所を作ったかなー。
ローコストでそう言う場所を確保するのはなかなかに難しいわけですが、人というのは、秘密基地とか隠れ家を必要とする生き物なのかもしれないと、ぼんやり思う今日この頃でした。
コメント
こんばんは!
うちの子はパソコンを触っているのが仕事って理解で、
おもちゃ売り場でおもちゃのパソコンを触って「仕事してるの!」みたいな事を言っていますね。
めっちゃ微笑ましいです!
投稿: チェキ | 2019年4月27日 (土) 01時18分
>チェキ様
コメントありがとうございます。
背中の見せ方ですよね。多くの場合、親の仕事は「どこに勤めているか」とか「どんなスタイルか」という記号からしか推し計れないわけですから。
ウチのムスコは、どうやら、おとうさんは、会社をリストラされたかわいそうなおじさんで、親の介護をしながら、あやしげな仕事でボチボチ働いていると思っているようです。あたってます(笑)。
投稿: NightWalker | 2019年4月27日 (土) 09時53分