アーリーリタイアに向いていたなと思う点
アーリーリタイアをいきなり決断してから、かれこれ4年。働かないでしばらくすると、何もしない生活に耐えられなくなるという話を良く聞きますが、ちっとも、そんな気にならないところを見ると、私はアーリーリタイアに向いた体質だったような気がします。
その1 合理的でない行動も好き
もしも、合理的に考えるなら、資産の最大化を図るべく、なるべく長く働くべきです。アーリーリタイアなんてもってのほかです。
生涯賃金という意味では、シニアの転職が厳しいという現実がある以上、今いるところで、もらえるだけもらい切る方が得策です。年金もまたしかり。今後は、長くはたらく人が有利になるような誘導も予想されます。社会は、一生懸命働く人に対してそれほど非合理的でも冷たくもありません。
しかし、私は、合理性を重んずるインデックス投資家の端くれではありますが、いざというときは、数字的な合理性を踏まえつつも、感性的、刹那的に動いてしまうタイプなのでした。
つまり、私、少々、普通じゃなかったのです。
その2 自由が好き
「自由とは、自分で自分に命令できること」というのが、私の持論。決定権限の有無です。
今思うに、私、会社で、リーダーシップを取って仕事をするのがキライだったんですよね。正確にはだんだんキライになっていったと言うべきか。会社というのは、決定権限がない状態であってもリーダーシップを取らざるをえないシチュエーションだらけです。「それこそがサラリーマンの矜持」「仕事なんだから当然だ」と言うことで天寿を全うすることもできたわけですけど、私は、少々耐えがたく感じられるようになっていったのでした。
これも、普通に考えれば何もそんなに突っ張らなくても、というところなのですが、これまた、少々、普通じゃなかったのです。
その3 「ずっとなにもしないをする」が割と好き
昔、JRの旅行のコマーシャルのコピーに「何にもしないをする」というのがありましたが、まさにこれ。
もちろん「ちょっとだけ何もしない」のは、しばしの休息であり、多くの人にとって楽しいことでしょう。しかし、「ずっと何もしないをする」というのは、耐えられないかもしれません。でも、私には、これが性に合ってたのでした。
やはり、私、少々、普通じゃなかったのですね。
私は、楽しく仙人生活を送り、やっかいな介護生活を続けていますが、人によっては、ちっとも楽しくない生活が待っているのかもしれません。以上、「普通って何なのよ」と身もフタもなく思いつつも、アーリーリタイアした人は普通じゃないところがあるのかもしれないというお話でした。
コメント
まあ普通の人なら会社でうまくやっていくんだろうな
投稿: deefe | 2019年4月18日 (木) 00時30分
>deefe 様
そういうことです。ただ、勘違いをしてしまう人もいらっしゃるようなので。
投稿: NightWalker | 2019年4月18日 (木) 00時33分
働かないでしばらくすると、何もしない生活に耐えられなくなるという話を良く聞きますが、ちっとも、そんな気にならないところを見ると、私はアーリーリタイアに向いた体質だったような気がします。
「ずっと何もしないをする」というのは、耐えられないかもしれません。でも、私には、これが性に合ってたのでした。
→私はすごく同感できます。しかし、介護をしながら、たまに短め(3~5日の)の旅行に行ったり、お土産目当ての株主総会に出席しながら、適当に楽しく暮らしている私の生活も、人によっては、苦痛でたまらないのかもしれません。まあ、協調性がないと言われればそれまでですが・・・
投稿: 抹茶パフェ | 2019年4月19日 (金) 16時52分
>抹茶パフェ様
>人によっては、苦痛でたまらないのかも
このへんが、仙人力の分かれ目ですね(笑)。
投稿: NightWalker | 2019年4月19日 (金) 18時46分