« 海外ETFについて 2019 | トップページ | アーリーリタイアに向いていたなと思う点 »

2019年4月17日 (水)

資産形成が広まらない理由についてあれこれ考える

時折考えるのが、株式投資による資産形成ってなんで今ひとつ広まらないのかな、という話。

お金の話に対するダーディイメージ?

投資には収益機会が二つあります。

(1)市場価格の変動を利用する

(2)企業価値の増大を利用する

(1)が、いわゆるトレーディング。株価の短期的、場合によっては中期的な価格のミスマッチなり、相場の動きを読んで、安く買って高く売って儲けるやり方です。いわゆる、ギャンブル、相場師イメージ。投資って、よく知らないうちは、これのことだと思っちゃうんですよね。私も20年前はそうでした。

で、ちょっと前までは、投資が広まらない主たる理由は、こういった投資やお金の話に対するダーティイメージの問題だと考えていました。

資産形成が広まらない理由についてのあれこれ

でも、最近は、ちょっと違うところに視点が行っています。それは、たとえば、

  • そもそも、多くの人は、お金を作ることに対して、貯金以外のリテラシーを必要としていないのではないか?

ということ。実際、今の年金受給層は、

  • 貯金
  • 持ち家
  • 退職金
  • 年金

これで、なんとかなってきたわけです。もちろん、上記の4つもウラには、投資がありました。貯金は、銀行による企業への投資、古くは財政投融資のかたちで社会に投資され、持ち家は、いうまでもなく不動産投資。退職金のウラには企業の投資があり、年金だって国が代わりに投資しています。

しかし、成長期を完全に終了した今のニッポンでは、上記が必ずしも投資と結びつかなくなってきています。銀行も投資先に困ったあげく国債を買い、持ち家は値上がりを期待するものではなくなり、会社も永続的な成長を期待できなくなっています。年金だけはGPIFががんばってるかな。

で、自助努力として投資をする必要が出てきたというわけです。気が付くか気が付かないか。結局のところ、金融教育(パーソナルファイナンス)に行き着くのかもしれません。

気が付かない理由の一つに、長期投資による資産形成の成功事例が身近にないことがあります。個人投資家が長期投資をできるような環境ができてまだ間もないですから、これは仕方ありませんが、まあ、この辺が知れ渡るにつれ、浸透していくのかなあ。

以上、今回はとりとめない雑談エントリーでした。

|
follow us in feedly にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ にほんブログ村 投資ブログ 投資でセミリタイア生活へ

« 海外ETFについて 2019 | トップページ | アーリーリタイアに向いていたなと思う点 »

コメント

こんばんは 長期とは 私にとっては、あと、5年ぐらいかな~
 と 思っています。今年 定年退職 しました。

投稿: hattsora | 2019年4月18日 (木) 19時20分

>hattsora様
コメントありがとうございます。
定年退職、お疲れさまでした。5年だと長期リターンの平均回帰は期待できないですが、お気持ちとしてはなんとなくわかります。

投稿: NightWalker | 2019年4月19日 (金) 00時21分

気が付かない理由の一つに、長期投資による資産形成の成功事例が身近にないことがあります。

→ニューヨークダウ30の数値が日経平均225の数値よりも1割以上大きい数値になっていますが、数年前は同じくらいで、平成始めの頃は日経225の数値がニューヨークダウ30よりも、1ケタ多い数値でした。これだけ考えても、米国民はダウやS&P500のようなインデックスに継続して投資していれば、ITバブル崩壊やリーマンショックがあっても、それなりに資産を増やしてこられたと思います。日本人も、以前はなかった国際分散型のインデックス投資で、今後は成功者を出していってほしいですね。

投稿: 抹茶パフェ | 2019年4月19日 (金) 17時11分

>抹茶パフェ様
コメントありがとうございます。
>以前はなかった国際分散型のインデックス投資
まさにツボのひとつが、ここですね。

投稿: NightWalker | 2019年4月19日 (金) 18時44分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 海外ETFについて 2019 | トップページ | アーリーリタイアに向いていたなと思う点 »

 
 
Copyright © 2005 - 2025 NightWalker's Investment Blog All Rights Reserved.