祝セゾン投信2500億円突破!
セゾン投信さんの運用資産総額が、2500億円を突破しました。
セゾン投信株式会社(代表取締役社長:中野晴啓、本社:東京都豊島区、以下「セゾン投 信」)、2019 年 3 月 20 日に運用資産総額 2,500 億円を突破したことをご報告いたします。 2007年 3 月に運用を開始してから 12 年、このような一つの大きな節目を迎えることができました。
セゾンの運用資産総額の推移
ということで、記念グラフを作成してみました。
2007年3月というのは、2005年に始めた当ブログがちょうど軌道に乗った(要は楽しくなった)ころで、セゾン投信の登場には大きな驚きを感じたことを覚えています。
とかくセゾンバンガードにばかり注目が集まりますが(我が家も妻が買ってるのはこれですが)、資産形成の達人ファンドの存在感も光りますね。
3大直販投信の資産総額の推移
ここで、さわかみ投信、ひふみ投信、そしてセゾン投信という3大直販投信の資産総額の推移を見てみます。
3社の違いが良く現れた比較となっています。
- さわかみ投信:元祖直販、元祖長期投資。最初は調子よく伸びていったのですが、その後、長期投資を謳いながら信託報酬を下げない、ファンドマネージャーのバタバタ等があったせいなのかはわかりませんが、大きく伸びてはいない。
- ひふみ投信:最初はあまり積み上がらず苦戦していましたが、アベノミクスと中小型株ブームに乗って大きく資産総額を伸ばし、テレビに出たら驚異的なまでに注目を集めた。
では、セゾン投信はどうかというと
コツコツと積み上げていたら2500億円になっちゃった。
そんな感じなんです。ある意味「資産形成かくありたい」というような堅実な推移です。
受益者も「一山当ててやろう」というような方ではなく、資産形成指向の方ばかりなのだろうと想像します。まさに受益者との二人三脚。ここが、全国行脚で積み上げた設立以来変わらぬセゾン投信の魅力なんでしょうね。すばらしい状態だと思います。
セゾン投信の課題
ただセゾン投信には課題があります。「長期投資はコストが大事」という理念において、最近では後塵を拝する状況で、さわかみさんと同じく、頑固一徹、ここに大きなメスを入れようとしないことです。たしかに、他にビジネスはなく、2つのファンドだけで運営コストをまかなっていかなければならないセゾン投信さんとしては、致し方ないことではあります。
しかし、私は、中野社長に問いたい。
1兆円ファンドになっても、このコストなんですか?
と。
純然たるアクティブファンドである資産形成の達人ファンドは、ともかくも、セゾンバンガードは、保有コストを、0.2%近辺まで下げるのは必須の経営課題と考えます。
この課題をクリアする、あるいはその意思を見せるかしないと、確定拠出年金やつみたてNISAなどで資産形成のボリュームが膨らむこれからの10年20年、さわかみ投信のような伸び悩みに直面してしまうかもしれません。
最後は、ちょっと厳しい意見になってしまいましたが、セゾン投信がなければ、楽天バンガードはなかったし、今の超ローコストインデックスファンドの時代もなかったに違いありません。インデックス投資が今より更にマイナーだったあの時代に、大きな礎を作ったステークホールダのひとつがセゾン投信です。この功績は大きい。我が家も妻がお世話になっています。2500億円突破おめでとうございました!
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