伸びるファンドを選べるか?
さて、今や、先進国株式インデックスと言えば、eMAXIS Slimとなりましたが、かつてはSMTシリーズが強かったのです。勝負はどうなっているでしょうか?
SMT+iSMTとeMAXIS+eMAXIS_Slimの比較
主戦場である先進国株式クラス。SMT+iSMTとeMAXIS+eMAXIS_Slimの比較です。
- SMTグローバル株式インデックス
- i-SMTグローバル株式インデックス(ノーロード)
- eMAXIS先進国株式インデックス
- eMAXISSlim先進国株式インデックス
eMAXISチームが、つみたてNISAが始まったあたりから急激に伸びて、2019年1月末に純資産総額の総計が、SMTシリーズを一気に抜き去ってます。この差は、大きく広がっていくものと思われます。
伸びるeMAXIS Slimと見捨てられたi-SMT
この牽引役は、言わずと知れたSlimシリーズです。
古いeMAXISシリーズは残骸だけが取り残され、Slimシリーズだけが伸びています。
一方のSMTチームはこんな感じです。
・・・ん? んん? i-SMT・・・どこ?
私が入力をミスったわけではありません。少なすぎて、グラフで見えないのです(^^;)。なんと、i-SMTグローバル株式インデックスの純資産総額は、3/16付けで、0.98億円。償還しないのが不思議な状態です。つみたてNISAにエントリーしたので、意地でも残るかもしれませんが、わかりません。
何が残るか見極めるのは難しい
なんでこうなっちゃったんでしょうか?思いつくことをわらわらと書いてみます。
- 先達のネットでのプロパガンダも功を奏し、初心者でも信託報酬の高いインデックスファンドには見向きもしなくなった。
- にもかかわらず、どちらの会社も旧型のインデックスファンドの信託報酬率を下げることはしなかった。(販路を広げすぎ、特に地銀の理解を得るのが不可能というかめんどくさいと現場が感じたからと推定)
- 三菱UFJ国際投信は、業界最安値を公約としたSlimシリーズを掲げ、役員が先頭に立って(つまり会社の意思として)やる気を出した。その後も公約を守り続け、都度、信託報酬を値下げしていき、一定の信頼を得た。
- 一方の三井住友トラストからは、全くその意思を感じられなかった。Slimに対抗してi-SMTを出したのも10ヶ月遅れ。
まあ、こんなところを、勝手に推測しています。アンケートなどの数値に全くもって基づいていないので、完全な私の憶測です。あしからず。
どのファンドを選ぶかは、信頼が鍵となりますが、信頼するのは、とても難しかったというお話でした。
インデックスファンドですらこうですから、アクティブファンドは推して知るべしというところです。
ある長期投資家の嘆き
旧SMTの超消極的ストロングホルダーである私としては、旧SMTシリーズをi-SMT水準に値下げして欲しいのですが、半年前ならいざ知らず、今更、値下げしても失われた信頼は帰ってこないかもしれません。
私としては、こういう消費者目線で見たときにダメな会社を市場原理で淘汰していくために、回転売買防止の仕掛けを盛り込んだ上で、スイッチング非課税制度を作って欲しいと思ってます。監督省庁としても、地雷ファンドの撲滅のために必ずや貢献すると思うんですけどね。
コメント
私も旧SMTの超消極的ストロングホルダーです(笑)
「販路を広げすぎ、特に地銀の理解を得るのが不可能というかめんどくさいと現場が感じたからと推定」まさに当たってると思います。
同じマザーファンドであれば、スイッチング非課税、本当にお願いしたいです。
投稿: はーぶ | 2019年3月17日 (日) 08時58分
>はーぶ 様
コメントありがとうございます。
>同じマザーファンドであれば、スイッチング非課税、本当にお願いしたいです。
ですよね。
どうせやるなら、マザーファンドが違ってもやって欲しい。
政府が「毎月分配ふざけるな」と言ってくれるようになったのは良いのですけど、被害を受けた受益者に対して「買った方が悪い」みたいになってはダメだと思うんですよ。
スイッチング非課税であれば、買い換えちゃえば良いので、マーケットが悪い商品を駆逐してくれるようになるし、資本主義はそうならなければ行けないと思うんです。
投稿: NightWalker | 2019年3月17日 (日) 12時43分