年金のもらい方について考える 2019
日経田村正之さんの記事。私は、まだまだ先の話ですが、年金のもらい方について最近なんとなく考えている観点をちょっと整理してみます。
観点その1 もらえる年金を増やす
冒頭の記事で日経の田村さんがシミュレートされていますが、年金を増やす作戦には次の3つの軸があります。
- 長く働く。
- 二人で働く。
- 繰り下げる。
観点その2 もらいすぎると増える出費もある
医療保険や、介護保険の負担率は、収入に依存します。たとえば、介護費用は、私の母は1割負担で済んでいます。しかし、
- 単身で年280万円(月23.3万円)以上、夫婦世帯で年346万円(月28.8万円)以上
で2割に増え、
- 単身で年340万円(月28.3万円)以上、夫婦世帯で年463万円(月38.6万円)以上
で、3割負担になります。介護費用はすべてが保険負担ではありませんが、それにしても3倍は大きい。
年金に限らず、日本は、フローに税金などの負担がかかり、ストックにはかかりません(相続時にまとめてかかる)。ここに歪み、つまり黄金の羽根が何枚も落ちています。
観点その3 60歳以降の出費の3フェーズ
60歳以降の出費は、私の独自定義では、次の3フェーズがあります。
- 元気シニアフェーズ けっこう出歩きけっこう使う。
- 普通シニアフェーズ あんまり使わなくなる。
- 介護シニアフェーズ 使わざるを得なくなる。
いつそうなるかは計画できません。でも、公的年金はもらいだしてしまうと、ずっとその金額です(マクロ経済スライド分は除く)。
年金のもらい方について考える 2019
あくまで私個人の考え方ですけど
- 介護保険の現行境界ラインを上限の目安に繰り下げる。
- それ以上は繰り下げず、元気シニアフェーズの充実に焦点を置く。
- もしシニアフェーズで収入があっても、年金を増やす方向ではなく、ストック(自分年金)に回す。
- 足りないお金があるなら、節約か蓄財でなんとかする。
こんなところかな。
最重要ポイントは、元気シニアフェーズの過ごし方です。年金を増やそうとするあまり、このフェーズのQOLが下がってしまっては、面白くない。年金増やしたい一心で、働き続けるという選択は、アーリーリタイアしてしまうような私にあろうはずがありません。
アーリーリタイアした私は、もはや、元気シニアフェーズに入っているとも言えます。
いずれにせよ、年金はもらい始めるときまでに決めればよく、私はまだ時間があります。その時考えようっと。
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