カウチポテトポートフォリオの実現方法エトセトラ 2019/2
資産形成の過程で、あれこれ試行錯誤しているうちに私がリーマンショックの頃に辿り着いたのが、リスク資産:無リスク資産=1:1という単純比率。これをカウチポテトポートフォリオと呼んでます。
この比率に合理性があるわけではないのですが、まあ、こんなもんだろうとリーマンショックくらいの時に個人的に悟りを開いた比率です。(個人差があります)
一方、インデックスファンドをベースとした、株式:債券=1:1のバランスファンドというのがけっこうあります。で、自前で構築した場合を含め、4つほど考えて見て、比較してみました。
パターン1 セゾン バンガード・グローバルバランスファンド
ご存じセゾン投信の看板商品で長い実績を誇ります。株式は、世界市場ポートフォリオに近い独自の比率。債券はヘッジなしの外国債券です。債券部分は、為替リスクを多分に含んでおり、無リスクとは言いがたいのですが、比較対象としてエントリー。
パターン2 楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)
楽天バンガードが出した、セゾンバンガードのようなバランスファンドです。違いは、株式がFTSEの全世界株式指数=VTとなってることと、債券部分は為替ヘッジしていることです。
パターン3 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)+eMAXIS国内債券
今回これがやりたくて、このエントリーを書きました。株式部分は、MSCI の全世界株式指数。債券は国内債券のインデックス。「外国債券は不要」と考える人のための潔いポートフォリオ。
パターン4 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)+現金
パターン4より更に潔く、債券部分は現金としました。「金利ゼロ時代に債券クラスは不要」と考えるパターン3より更に潔いポートフォリオ。もちろん、保有コストは、今回の最小になります。
比較結果
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が10月末の設定だったので、比較期間が短すぎ、なんとも言いがたいというところはあります。
そもそも、まったく違う指数で構成されたファンドをパフォーマンス比較すること自体に意味ないのですが、あえて読み取ると、まあ、どれも似たような傾向で推移する、ということは、あたりまえですが察することができます。
また、ちょっと面白いのは、
- 「楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)」と「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)+eMAXIS国内債券」がよく似た動きになったこと。
- セゾンバンガードは、為替リスクが他のパターンより大きいのが、微妙に出ている。
といったあたり。
それにしても、カウチポテトな考え方も、実に簡単に実現できる時代になりました。
コメント