SMTシリーズで見る新興国株式の推移 2008/12-2019/2
下記のエントリーで、そう言えば、新興国株式をみてなかったなと思い、チェックしてみることにしました。今回は、eMAXISではなくSMT(旧STAM)シリーズで見てみます。SMTシリーズの方が新興国株式インデックスのデビューが早いんですよね。
対象
新興国を含む株式資産の推移 2010/9-2019/2
リーマンショック後の流れはこんな感じ。
- リーマンショック直後の数年は、新興国株が牽引。
- その後は、新興国株スピードダウンする一方で、先進国株が牽引。
- 日本は、アベノミクスで復活を図るも出遅れを取り戻せていない。
中国と米国が果たした役割が大きそうですね。我らがニッポンは付いていくのがやっとという状況でした。
期待リターンに期待しない
よく、インデックス投資の説明で出てくるのが、期待リターンなどをベースにした資産のリスクリターンの計算。ここでは、新興国株式>先進国株式>日本株式となるような値が登場することが多いですが、この10年くらいでは、先進国株の方が新興国株より成績が良いです。成長期待の新興国株式の株価が成長するとは限らないのであります。
「長期的なリターンの平均回帰を信ずるなら、新興国株式は今後巻き返すだろう」という考え方もあります。実際、そうなるのかもしれませんが、私としては、「期待リターンは当てにならないときもあるので、あんまり当てにしないがアバウトには当てにする」という考え方です。
リスク資産は願った通りの成長力で増えるはずもありません。あまり期待せず、かと言って未来を見捨てない。長い目で見よう。そんな距離感が必要なのであります。
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