トレーニングとしてのつみたて投資
日経マネー研究所さんです。山崎俊輔さん。
トレーニングとしてのつみたて投資
実はインフレがない社会のほうがマネープランとしてはシンプルである気がします。しかし、いつかは物価上昇の時代がやって来ると思います。今のうちからトレーニングをしておいて損することはないはずです。
「トレーニングをしておいて損することはない」・・・そうなんです。損どころか得をします。
では、このトレーニングのゴールはどの辺にあるのかというと、そのわかりやすいポイントが、サラリーマンを卒業するとき。いわゆる出口戦略です。
出口を考えたときに必要なこと
私は、「普通の人による普通の人のための普通の投資の普及」を願って、このブログの運営を続けているのですが、普通の人が投資をする意味合いにおいて、資産形成でお金を増やすことより、資産形成の過程で投資やお金のことについてあれこれ考え続けた結果、どんなシニアになれるのか、というところにより重要性を感じるようになったのです。
「金融リテラシーのあるシニア」「金融リテラシーのあんまりないシニア」の二つのグループが存在する。私自身がシニアになり、ふと周りを見ていて気が付いたことなんですね。
たとえば、年金はマクロ経済スライドで実質減額される。その分を埋め合わせようとすると自主的に繰り下げが必要になる。一方で人知れず忍び寄るインフレ。そんな未来。
そんな状況になってくると、より長くなるであろう将来のセカンドライフの選択肢は、「金融リテラシーのないシニア」にとっては、非常に限られたものになります。
拙著で、「(何10年もの投資の)実体験で培われた金融リテラシーこそが出口戦略の根幹」と書いたことでもあります。
インフレのない世の中が30年も続いたのが奇跡。今は、戦後復興後およびその余波で続いた40年にわたるインフレの反動に過ぎない。インフレは忘れた頃にやってくる。そんな危機意識をもっているからでもあります。
コメント
こんばんは。いつも楽しんで 読ませて いただいています。
あまり ふられていないのですが、消費税が 8%~10%に
上がったら これって インフレの予兆 又はインフレなの
でしょぅか?
投稿: hattsora | 2019年2月19日 (火) 17時51分
>hattsora様
>コメントありがとうございます。
>消費税が 8%~10%に上がったら
消費者物価指数は、その分上がります。しかし、
・非課税枠もあるので、単純に2%上がるわけではない。それより少ないはず。
・一方、消費税増税によって消費が冷え込む懸念。
・結果、需要が減って値段が下がってデフレ圧力発生。
というスパイラルを心配される方も多いみたいです。
私は、消費税(間接税)の増税自体は、少子高齢化対策の一環として必要だと考える派です。
ただし、直接税の減税とセットで行い、勤労層の消費意欲が低下しないようにしていくべきじゃないのと、勤労層じゃなくなった今もいまだに思ってます。軽減税率は訳のわからない複雑なことをしないで単純に所得税を下げれば良い。いわゆる直間比率の是正。シロート考えですけど。
投稿: NightWalker | 2019年2月19日 (火) 23時39分