アーリーリタイアと睡眠生活
東洋経済ONLINEさんです。睡眠負債なる概念があるそうです。負債はいたるところにあります。
睡眠負債とは?
「ヒトは一定の睡眠時間を必要としており、それより睡眠時間が短ければ、足りない分がたまる。つまり眠りの借金が生じる」これを「sleep debt」と呼び、「借金がたまると、脳や身体にさまざまな機能劣化が見られる。睡眠不足は危険である」
記事では面白い実験の結果が紹介されています。(1994年の実験)
- 健康な8人の被験者に毎日14時間ベッドに入ってもらう
- すると最初は13時間近く眠れるが、やがて、8.2時間に収束した。
- それまでの平均睡眠時間は、7.5時間だったので、日に0.7時間(約40分)の睡眠負債があった。
- 収束には3週間もかかった。
ここでのポイントは、睡眠不足は蓄積され健康に良くない。しかも負債の返済には時間がかかるということであります。
アーリーリタイアと睡眠生活
そう言えば、私は、寝ようと思えばいくらでも寝れる生活ですが、たしかに最初の頃はいっぱい寝てました。夜寝て、昼寝るみたいな。仕事をしていた頃は、5〜6時間くらいの睡眠時間でしたから、今思うと、これは、長年貯め込まれた睡眠負債の「分割返済」だったのかな。
今は、だいたい6〜8時間寝てますね。ちなみに、睡眠が6時間くらいの時はお昼寝をしたくなるんですよ。お昼寝は、カード返済風に言えば、睡眠負債の「当日一括払い」というところでしょうかね。
冒頭の記事によると、8.2時間寝れば良いのかというとそうでもないようです。
2002年、カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームによると、「最も死亡率が低かったのは、睡眠時間が約7時間(6.5時間以上7.5時間未満)の人たちだった」
らしいのですね。
寝過ぎも良くないというところ? 目が覚めそうになったら二度寝せずに起きようにしたいと思います。
睡眠負債の貯めすぎは良くないものの、借入ゼロ状態で長生きできるかというとそうでもないようです。資産形成もそうですが、長期で暮らしていく上では、ほどよい負債の存在が必要なのかもしれません。
余談 仮説:休息負債
で思ったのは、先日のエントリーでも取りあげましたが、「人間にはどの程度の休息が必要か?」と言う問題。
週末の休日だけでは取れない「休息負債」と呼ぶべきものがサラリーマン生活では蓄積され、サバティカル(まとまった休息期間)が必要になるという現象として説明できるのかも(仮説)。
自由に対する指向性、休みの量、仕事に対するストレスやその解消方法の有無など。30歳ぐらいで休息に対する負債が破綻する人もいれば、私のように30年後にステルス性のある負債となって見えてくる人もいる。人によって、負債の貯まり具合は違います。かといって、特に若い頃は、負債が生じない程度の生き方では、つまらない。しかし、負債の貯め込み過ぎは良くないので時々リセットが必要。
人間は、ある意味、うまくできています。
コメント
タウタンパクらの蓄積は、パーキンソン病やアルツハイマー病、レヴィーになりうるのです。BRAAK仮説は、衝撃の内容でした。定期的睡眠が、今のところ唯一のクスリですが、30才で既に蓄積しますので、今60歳80才の人にはもはや。
私は、アルツハイマー病の抗体治療は不可能だと考えています。タウタンパクらには生理的意義が有るのですから。
投稿: 島 | 2019年2月18日 (月) 07時25分
>島様
コメントありがとうございます。
>30才で既に蓄積
ありゃ!私は手遅れかも(^^;)。若い頃の生活習慣が重要なんですね。
投稿: | 2019年2月18日 (月) 09時52分