弱気相場にインデックス投資が強い・・・わけではない
こういう相場になってくると、投資家の中には、自分のアクティブ投資の個別株やファンドの成績がインデックスと比べて振るわないこともあってなのか、「弱気相場では、やっぱりインデックス投資が強いのか」という嘆きの声を上げる人がいたりします。
最初にまとめ
でも、弱気相場の時は、インデックスファンドもやっぱり弱いです。
- 十分に分散されたインデックスファンドですら市場の変動に対する影響は大きい。
- つまり、一般的なアクティブ投資の変動は更に大きい。
- 変動を抑えようというヘッジには、その分のコストがかかりがち。うまい話はない。
- インバース(ベア)型投資は弱気相場に強いが強気相場に弱い。そして、明日が強気か弱気かは私にはわからない。
インデックス投資だから大丈夫だということはありません。
インデックスファンドは何色?
冒頭の嘆きの声の原因は、極めてローカルな自分のアクティブポートフォリオの成績とインデックスを比較してしまうこと。インデックスを下回るアクティブ投資家がいれば、インデックスを上回るアクティブ投資家もいます。
時価総額型指数のインデックスは、単なる全アクティブ投資家の総和。市場そのものを示しているだけの指数です。
インデックス=アクティブ投資家1+アクティブ投資家2+・・・+アクティブ投資家n
インデックスよりも下回る成績のアクティブ投資家は、インデックス投資家に負けたのではなく、どこかの別のアクティブ投資家に負けちゃったのです。ここがアクティブ投資のボラティリティの大きさ、難しさです。自分の色で勝てるかどうか。
その点、インデックスファンド自体にあんまり色は感じられません。かと言って、安全というわけでもないので、限りなく透明に近いレッドといったところ。強くも弱くもなく、「それなり」な奴なのです。
弱気相場に耐えるコツはインデックス投資以外でも使える
弱気相場でインデックス投資の強みと思われていることには、たとえばこんなキーワードがあります。
- 分散投資
- リバランス
- (サラリーマンの強みである)積立てによる追加資金の投下
- 適切な無リスク資産比率
- そもそもの市場に踏み止まる戦略(バイ・アンド・ホールド)
などなど。
でも、これらは、実は、インデックス投資でなくても可能な手法です。いつしかセットで語られるようになり私も語ってしまってはいますけれど。
ただ、上記を実行するのに、インデックスファンドは、かなり好都合でコストと手間のかからない便利なツールです。
てなわけで、キビシイ1年あるいは数年あるいはそれ以上になるのかもしれませんが、ここを乗り切ることこそが長期投資家の矜持。ゴールは、少なくとも20年30年先であることを思い出したいですね。
コメント
弱気相場ではインデックスに限らず資産を運用(保有)してれば下落からは逃れられないですね。個別株も然りです。分散投資してれば下げもマイルドになろうというモノで自分に合った方法を探しておくことが大事にありますね。
投稿: くまさん | 2019年1月14日 (月) 20時35分
>くまさん様
コメントありがとうございます。
>自分に合った方法
そこが大事ですね!
投稿: NightWalker | 2019年1月14日 (月) 20時48分