毎月分配型投信を考えてみる 2019
金融庁による「顧客本位」ということで、最近、ついぞ顧みられることのなくなってきた毎月分配型投信ですが、たまにはエントリーを書いてみます。
はじめに 毎月分配型の問題点
毎月分配型の問題点を短くまとめると、
- 一般的に保有コストが高い
- タコ足分配
- 分配金の課税分、税の繰り延べ効果が低減
です。資産形成期には全く向いていない投信です。
今回の研究テーマ タコ足分配の実際
実際、タコ足分配がどの程度あるのでしょうか。今までちゃんと見たことがなかったので、運用報告書を読んでみました。研究題材は、ラサール・グローバルREIT(毎月分配型) です。このファンドを選んだ理由は、モーニングスターで検索キーワードを打ち込んでいたら、たまたま、上の方に出てきたという他愛もない理由です。
この運用報告書を見ると、こんな表がありました。(クリックすると大きくなります↓)
ここに 分配金の内訳として「当期の収益以外」というところがあり、ここがいわゆるタコ足部分と思われます。昨今の運用報告書は、ちゃんと表記してあるんですね。
それにしても「当期の収益」だけを4半期に1回程度分配し、信託報酬率が0.2%くらい、世界分散指向、そんな仕様のファンドなら、それほど叩かれないのになあ。シニアな私的にはむしろ歓迎です。どうしてそういう発想をしないんでしょうねー。
隠れタコ足分配?
さて、ラサール・グローバルREIT(毎月分配型) を選んだ理由には、他意はありませんが、ラサール・グローバルREIT(毎月分配型)は、どうも、きちんと報告している方のようなのです。FOF型の毎月分配型投信の中には、一見、たとえば、毎月50円分配していて当期収益分が50円と書いてあり、「おお、すごい、立派じゃん」と思って、よく読むと
当ファンドが投資する投資先ファンドからの分配金を受取った場合、実質的に「当期の収益以外」の原資が含まれて表示されることがあります。
なんていう注意書きがあったりするファンドも存在します。なんと、投資先のファンドには「当期の収益以外」はしっかりあるのですが、肝心のフロントのファンドの運用報告書には、それが書いていないのです。
こ、これって、もしかして、隠れタコ足分配?
どういったファンドが、そんなファンドかについては、こわくて言及できません(^^;)。ご興味のある方は、ご自身で探してみてくださいね。
えっ、毎月分配型なんて眼中にない? 探すのめんどくさい? そもそもFOF型は論外?
失礼しました〜!
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コメント
はじめまして。
そういう見えにくいタコ足を避けるために、ETFが良いと考えて各資産のETFも私は保有していますが、この考え方はどう思われますか?
投稿: りょ | 2019年1月16日 (水) 18時21分
>りょ様
コメントありがとうございます。
私も同じ考え方で、日本株は全部ETFです。
おそらくベストは信託報酬のかからない個別株分散ですが、こちらは銘柄選択能力が必要になります。
投稿: NightWalker | 2019年1月16日 (水) 18時47分
ご回答有難うございました。引き続きブログ拝見して勉強していきます。
資産形成期に分配金を受け取ることは非効率とは思いながらも、将来ETFに切り替えていくコストもかかるし、現金が入るという安心感も得られるし、ということで一定割合はETFで持っていきたいと思います。
投稿: りょ | 2019年1月16日 (水) 20時42分
うちもえらい昔に米ドル、豪ドル、Nzドルの毎月分配型投信持ってましたがトータルでプラスの時に売却しました。分配金出すのは資産を切り売りしてるのと同じ事を山崎元さんの著書を読んで知ったからです。こういった資産形成の役に立たない商品を選んじゃったのは失敗でしたが、早目に気が付いてよかったなぁ。
投稿: くまさん | 2019年1月16日 (水) 21時09分
>くまさん様
コメントありがとうございます。
山崎さんの本の賜物ですね。
投稿: NightWalker | 2019年1月16日 (水) 23時46分