アーリーリタイアだけど普通の人生
アーリーリタイアって言うのは、いざしてみると、意外と簡単でした。介護生活も重なる中、天が与え給うたもはや必然だったと言い切れます。まあ、まだリタイア生活3年とちょっとくらいでそういうのもあれですけど。
アーリーリタイアだけど普通の人生
私が、アーリーリタイアすることになった人生は、整理すると、
(1)社会人になってとりあえず働く
(2)やがて家族ができて子育てが終了
(3)終了通告され、リタイア生活
とまあ、こんな流れ。あらためて気が付くのは、これって、割と
普通の人生だよね
ということ。(3)のスタートがちょっと早いだけなんですよ。アーリーリタイアしてやることが無いんじゃないの?と言われることも多いですが、いつかはみんなリタイア生活、いつかは一人の投資家なわけで、ナンセンスだなあと思います。言いませんけどね。(でも書きました)
普通に考えるところの普通の人生とも違う
かと言って、私の人生は、普通に考えるところの普通の人生とも違います。
多くの人は、定年退職になる前に辞めるなどということはないどころか、定年退職しても働く道を探し、老後は慎ましやかに暮らし、稼いだ分は人生を謳歌するために消費するわけですが、なぜか、相続控除もびっくりの遺産が残ったりするわけです。
でも、豊かな日本社会においては、マクロで考えるとこんなに働かなくてもいいはずなんですよね。私もある意味、出たとこ勝負のアーリーリタイアするまでは、そこに気が付いてませんでした。
リタイアに必要なお金以外のもの
人生におけるお金の消費って、(1)結婚〜子育て(2)人生を謳歌する系の消費、この二つに大きなウェイトがあります。ここをすっ飛ばすか、乗り越えれば、意外とお金はかかりません。
1億円作って、年300万円分ずつ取り崩せば、永遠に生きていけるという収支モデルがあります。これは一つの有効なモデルです。でも、セミリタイアには、人によっては、それほどのお金は必要ないような気もします。実際、私はそうですし。
むしろ大事なのは、「何かを貯める」ではなく、「何かを捨てる」。この背中を押すのが、宮仕えは嫌でセミリタイアしたいという秘めたる熱情と、そこから来る「足りない分はなんとかする」みたいな生命力なのであります。
心の中のモラトリアム
もうひとつ重要なのは、「本当の自分の仕事が何か?」と言うことで、こっちは捨ててはいけないのです。この力を貯めておくことが大切だなあ、というのが今の実感。これは、けっこう人生前半戦の自分探しが効いてきます。本当に休止の時間があるかどうかは別として、人生において「心の中のモラトリアム」「心の旅」は本能が求める必然なのかも。
もちろん、生命力の高い人は、セミリタイアしてからそれを探すことができます。探す自信もあります。こういう人は、セミリタイアに向いているんでしょうね。
コメント
今流行り?の子育てせずに20代後半~30歳代前半くらいでのアーリーリタイアは、個人的には普通の人生とは言えないのかなと思っています。当然、どう生きるかはその人次第なので否定はしませんが‥。そういう人が増えたら、この国やばいかなと。
投稿: アンパンマン | 2019年1月 6日 (日) 00時51分
>アンパンマン様
コメントありがとうございます。
>今流行
・・・とまでは行ってないような(笑)。
でも、たしかにご指摘のような一面はあります。ここに歪みがひとつありますが、その選択をする自由も我が国にはあります。個人的には、自由を保ったままこの歪みを是正するには、結婚制度と年金制度の改革が必要なのかなと思ってます。
投稿: NightWalker | 2019年1月 6日 (日) 01時32分
初めまして!
著書拝見しました。
先ほど楽天口座とNISAの申し込みしました^^
投稿: tomo | 2019年1月 6日 (日) 22時37分
> tomo様
拙著をお読みいただきありがとうございます。
楽天証券さんを選ばれたんですね。長期投資の旅は長いですが、千里の道も一歩から。
今後とも、長期投資と当ブログをよろしくお願いいたします。
投稿: NightWalker | 2019年1月 6日 (日) 23時56分