一括投資か?積立てか? 2019
新年最初のお題です。つい最近も下記エントリーに書いたのですが、また質問が出てきたので、同じお題で書いてみます。
いきなりまとめると
- リスク許容度の範囲であれば一括投資
- なぜなら、長期投資だから。
以上、要点でした。
長期投資の期待リターンは、投資期間と投資金額で決まります。大前提がリスク許容度。全資産に占めるリスク資産の割合です。
なぜ迷いが生ずるのか
つみたて投資には、二つの側面があります。
(1)サラリーマンが収入を最速で投資する手段としてのつみたて投資
(2)精神安定剤としてのつみたて投資
一括投資か?積立てか?という迷いが生じるのは、投資したとたんに暴落することなどに対する不安からです。で、長期投資の効率上は、よろしくないけれども、(2)の効果を期待して、つみたてで資金を投入するというわけです。
資金がへたにまとまる前に始める
私は、「一括投資か、積立てか」という選択をするような状況になる前に投資を始めるべきと考えてます。
かつては、まとまった資金ができたら投資を始めるというのが、株式投資のひとつの常識になっていました。株の購入単位が大きかったからです。しかし、投資信託が大きく発達し100円から投資できる時代になった今、庶民の資産形成が目的であれば、「資金がへたにまとまる前に始める」「生活防衛資金が貯まり次第始める」とすれば、そもそも迷いがなくなります。
おまけ 退職金について
さて、一括で投資したくなる典型的なケースに退職金があります。
岡本和久先生は、以前、次のようなプロセスを話されていました。
- 現役時代は、老後の資金を株式で蓄財。
- 退職金を受け取ったら、それは、そのままキャッシュ。
- 自動的にシニア世代にちょうど良いリスクバランスになる
というものでした。これは、老後資産作りの考え方として、ベストな方法論のひとつだと思います。
コメント
一括投資か積立ですか・・・
相場がある程度予想出来て底値近辺だと分かるのであれば一括投資が優位ですが
そもそもそれが分かれば苦労がないですね。今みたいな景気の踊り場みたいな時期は特に。
これから上げるか下げるか(下げると思ってる方が多いと思いますが)分からないのでドルコストで積立をし、仕事に励むのが個人としては最良になってくるでしょう。何せ収入の過半は仕事により得られるものです。あくまで投資は余剰資金の運用でしかないんで。
投稿: くまさん | 2019年1月 2日 (水) 03時09分
>くまさん様
コメントありがとうございます。
まとまったお金があって、リスク資産比率を一気に上げるか、少しずつ上げるか、という選択です。積立てにしちゃうと、リスクをあんまり上げられなかった分、期待リターンは減ってしまい確率論だけで見るなら儲けそこねる可能性があるけど、あきらめてね、という話でもあります。
投稿: NightWalker | 2019年1月 2日 (水) 17時45分