個人的に年金繰り下げは必要だなあと思ういくつかの観点
最近、話題に上ることの多い年金繰り下げ。もちろん、何歳からもらうかは個人の自由です。私が必要だなと思っているいくつかの観点をつらつら上げてみます。
その1 マクロ経済スライドに備える
マクロ経済スライドというのは、現役世代と年金受給世代のバランスを少しずつ取っていこうという仕組みです。仕送りに見合った年金にしていこうという苦心の策。ここで目減りするであろう年金額の補填という考え方です。
その2 要介護世代に備える
リタイアすると意外とお金は使いません。会社をやめると使うお金は減るという話を拙著やブログで書いていますが、人生後半戦ともなると、いろんな要因の積み重ねでそうなります。
しかし、もし、介護が必要な状態になって施設に入るということになると、高齢になって急にキャッシュフローが悪化することになる場合もあります。そこに備えた底上げ策という考え方です。(介護に対する備えについては別エントリーでまとめる予定です。)
その3 ひとりになった時に備える
配偶者の死後は、遺族年金+自分の老齢基礎年金、とか、自分の老齢基礎年金+自分の厚生年金で暮らしていくことになります。そのための年金額底上げという考え方です。
我が家の場合は、妻には繰り下げ年金受給してもらうつもりですが、それでもフローが足りなくなるリスクがあるので、その時こそ、遺産になるであろう運用資産の出番なのかなと考えています。
その4 アーリーリタイアの帳尻合わせ
これは、まさに私の場合です。
一介のサラリーマンが、アーリーリタイアしてなくなるのは、見込み生涯年収減に加えて、見込み年金受給額のダウンがあります。ここを補填するという考え方。いわば帳尻合わせ。
50代シンドロームということで「役職定年」とか、私のような「早期退職勧奨」が話題になっていますが、そんなとき、アーリーリタイアしてしまうというのは、人生の選択肢のひとつではあります。ですが、年金は、きちんと抑えたいところです。拙著でも、アーリーリタイアのチェック項目の一番目に上げさせていただきました。
以上、賛否もある、繰り下げ受給。私がどう考えているかのご紹介でした。
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