なんでリバランスするの? 2018
この界隈にいると、「リバランス」と言う言葉がさんざん登場します。拙著でも「リスク」と並んでやたら登場。その結果、食傷してリバランス本来の意味を見失ってしまっては元も子もありません。自戒の意味も込めて、最近思っていることを整理してみます。
リバランスの意義
はじめにまとめです。リバランスの意義は、
運用資産のリスクを一定に保つ
です。
リバランスによってささやかながら安く買って高く売ることになり、リスク資産の中期的なボラティリティ(変動)がプラスに作用することもありますが、お金が増える効果(リバランスボーナス)は、あくまで、おまけ。
リバランスは、無感情で機械的にすべきとされますが、人間とは、いつでもあれこれ考えてしまうモノ。私は、自己コントロールとして、次のように考えてます。
その1 リスク資産が増えたときは、リスクに着眼する
リスク資産が増えたときには、つい、リターンというか「利益確定」に意識が行ってしまうことがありますが、この局面では「リスクを低減させる」ということを意識するようにしています。
その結果、ノーセルリバランスとか、アーリーリタイア後は、生活防衛資金含む全資産で見たときのリスク資産の比率で考え売却リバランスをしない、仮にどちらも苦しい事態になったら税金を恐れず迷わず売却、みたいな方向へマインドコントロールしてます。
その2 リスク資産が減ったときは、リターンに着眼する
その逆にリスク資産が減った場合は、つい、怖くなってリスクに意識が行きがちですが、この局面では、「運用資産の持つ期待リターンを元に戻すこと」を意識するようにしています。
暴落等で運用資産のリスク資産の比率が下がると、運用資産全体としてみたときの期待リターンは自ずと下がります。放置しておくと、株価の回復時に、資産の回復が付いていけなくなります。なので、期待リターンが下がらないようにリスク資産を補強する必要があると考え、怖くなっても買うわけです。
アーリーリタイアしてしまった今は、この先、大きく下げたら、余剰資金によるドルコストを再開する予定ではいます。
以上、リバランスに対するちょっとした私の個人的なマインドコントロールのお話でした。
コメント
リバランスは悩むところです。相場の上げ下げでポートフォリオは変化します。淡々と行うと書けば簡単そうですが上げてれば利益確定しにくい気持ちも分かりますし、下げてる時は買いにくいのも分かります。
リバランスでやりやすいのは割合が低いアセットを買い増ししていくのが、うちはしっくりきてますね。
うちのアセットは現金34.2%、日本株46.2%、外国株6.6%、その他12.1%
といびつなので、外国株インデックスを中心に買い増ししてリバランス(というよりはアセットアロケーション)をしています。
投稿: くまさん | 2018年12月16日 (日) 08時57分
>くまさん様
コメントありがとうございます。
>割合が低いアセットを買い増ししていく
正解だと思います。取り崩す場合はその逆。
投稿: NightWalker | 2018年12月16日 (日) 10時12分