ニッセイアセットマネジメント インデックスファンド<購入・換金手数料なし>シリーズの監査費用、順次引き下げ 2018/11/21〜
相互リンク先、ナッツさんの記事(<購入・換金手数料なし>シリーズのコスト引下げがひっそりと発表されていた(浪費家ナッツの投資日記さん))で知りましたが、ニッセイさんの<購入・換金手数料なし>シリーズの「監査費用」の引下げのお知らせがありました。
監査費用の引き下げ
信託報酬以外にかかる実質コストの要素のひとつ、「監査費用」が引き下げられます。
- 変更前 (年率・税抜)上限 0.01%の段階料率
- 変更後 (年率・税抜)固定料率 0.001%
これまでは、変動要素だった監査費用を固定にして、ほとんどゼロの0.001%にします、という改訂です。
保有コストが、最大0.009% 約1ベーシス下がるという、かなり涙ぐましい企業努力です。
ファンド名 | 適用計算期間 |
---|---|
<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンド | 2018年11月21日~ |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド | |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド | |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド | |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド | |
<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンド | |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型) | |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型) | |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型) | |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド | 2019 年 2 月 16 日~ |
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド | 2019 年 2 月 21 日~ |
<購入・換金手数料なし>ニッセイJリートインデックスファンド | 2019 年 5 月 14 日~ |
コスト競争の視点が「その他コスト」に移っている
先進国株式クラスについて、ライバルのeMAXIS Slimと直近の監査費用を比べてみます。
- ニッセイ外国株式インデックスファンド → 0.005%(2016/11/22〜2017/11/20)
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス → 0.004%(2017/2/25〜2018/4/25)
期間が違うので、一概には言えませんが、ほぼ同等です。もう、十分低いですが、こんなところにまでメスを入れてきたというのは、コスト競争が次のステージに移ったことを示していると思われます。「つみたてNISAまつり」で、インデックスファンドの信託報酬率が大きく下がった結果、相対的に「その他コスト」の保有コスト全体に与える影響度が大きくなってきたのです。
また、「その他コスト」の認知度も上がっています。10年以上前は、私を含めた古参の投信ブロガーなどがマニアックに指摘してきた、どマイナーな話でしたが、受益者のリテラシーは進化しています。
先日、楽天投信さんが、楽天VTと楽天VTIの実質コストの途中経過を発表しました。
期中にファンド運用の細かい話を出すという、この異例のレポートも、上述のような背景があるように思われます。かつての感覚で言えば、「新規設定なんだからしょうがないじゃん」「全体で見ればそんなに大きくないでしょ」というレベルで、運用会社さんにとっても青天の霹靂だったのかもしれません。
余談
ところで、これ、ナッツさんのおっしゃるように「ひっそり」と発表です。
このニュースリリース、ファンドのページ(例:<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド)に情報があるのですが、なぜか、ホームページの最新情報に見当たらないんですよねー。(2018年11月8日現在、私調べ)
ナッツさんも指摘していらっしゃいますが、10月31日のニュースリリースと言うことで、ひそかにFoy2018を意識しての予告発表だったのかもしれませんね。
ニッセイさんは、これまでも地道に値下がり努力を続けてきたと言うことで、ブロガーの好感度はとても高いです。このファンドなくして、eMAXIS Slimの登場は、なかったでしょう。
あらためてニッセイさんの地道な努力に敬意を表したいと思います。私としても、Foy2018の結果に大いに期待しています。
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