投資を始める動機についてのあれこれ
セロンさんから、拙著にご書評をいただきました。ありがとうございます。
投資を始める動機について
セロンさんのご書評には、
リーマンショックをきっかけに「自分の人生は自分で備えなきゃ」という 恐怖心で突き動かされて投資を始めた
とあります。
私はというと、投資を始めたきっかけは、(持ち株会による投資を除きます)「できたばかりのネット証券がとてつもなく面白そうだったから」という極めて脳天気な理由です。この脳天気さは、リストラを食らったときにも遺憾なく発揮されました(^^;)。
とまあ、きっかけは、いろいろですが、やはり、時代背景というのは大きいです。
二つの長期モメンタム(時代背景と投資)
セロンさんは、社会人なったばかりのころが、リーマンショックだったとのことです。
私はといえば、社会人になったばかりのころ、プラザ合意があって、円高不況がありました。振り返って見るに、私のちょっと前の世代の方は、オイルショックで就職難でしたから、必ずしも経済は良いとは言えなかったのですが、不思議と未来を心配してませんでした。それどころか、かなりの希望を持っていました。
社会人になったばかりの当時の私にとっては、世の経済情勢よりも、目先の仕事を覚えることでせいいっぱいだったのです。
そうこうしているうちにバブルが始まっちゃうし、崩壊しちゃうし。しかし、未来を心配する心の余裕は、ないままに、仕事ばっかりしてました。(最近音楽配信解禁のユーミンの曲を聴きながらスキーには行きましたが、「しもしも〜」まではやってません(笑))
その時はその時でひどい状況だったのに、私が脳天気だった理由は、心の中にある「高度成長期のモメンタム」だったのかなという気がしています。
ところが、直近の30年近くは、打って変わって、バブル崩壊後続いた低迷、とどめにリーマンショック。いわば、「日本長期低迷のモメンタム」が、人々の心の中にあります。なので、投資をするにしても、後ろ向きな意識がどうしても残ります。
でも、私、今となってはではありますが、「高度成長のモメンタム」「長期低迷のモメンタム」、このどちらであっても、これらに心が支配されるのは、良くないと思うんですよねー。フラットに見るべきと言うか。
未来に希望を持つから長期投資する
たとえば、バブル崩壊後の30年間というのは、日本が相当異常な状態(PERが60とか70倍とか、不動産価格が年収の20倍とか)から脱するために、かなりの時間がかかってしまったに過ぎないと、今の私は感じています。
上記より、もっと、長い時間で見れば、おおむね日本も世界も経済は成長してきたわけです。こういう超長期の成長モメンタムを信じられるかどうか。長期投資家は、暗澹たる未来を想定しての対策ではなく、未来に希望を持つからこそ長期投資しているというスタンスなので、私は、死んでもバイ・アンド・ホールド派なのです。
ちなみに、前向きじゃなければアーリーリタイアなんて選択はできなかったと思います。
拙著へのご書評ありがとうございます!
たくさんのご書評をいただいております。本シリーズは、御礼方々、いただいたご書評からお題を頂戴して書き綴るシリーズです。ご書評は、こちらのエントリーにまとめておりますので、ぜひ、見てくださいね。
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