たまには書いてみる。一括投資か?積立てか?
ちょっと前になりますが、先日のつみっぷでも出ていた、いわゆる「投資良くある質問」です。
「まとまった資金がある場合、一括投資した方がいいのか?それとも時間分散して投資すべきか?」
私のまとめ
山崎元さんが仰るとおり、私も
リスク許容度の範囲であれば一括投資
だと思います。
長期投資は、時間とともにリターンが平均回帰(年率リターンが長期的には収束)していく確率が高くなるとされるので、少しでも長い方が有利なのです。
ただ、注意点もあります。
リスク許容度を体感することが大事
山崎さんも、必ず、前提条件として、さらっと仰ってると思うのですが、上記の「リスク許容度の範囲であれば」という部分です。これが、実体験上、曲者です。
たとえば、「資産が1,000万円あってすべて貯金」という、それまで、株式投資なんてうさんくさいと思っていたエヌ氏が、ある日、一念発起、余裕資金の300万円を株式で運用しようと考えたとしましょう。
ここで重要なのは、それまでのエヌ氏のリスク許容度は、ゼロだったこと。一括投資をすると、リスク許容度は一気に30%に跳ね上がります。もちろん、エヌ氏は、「少しぐらい減っても大丈夫」「半分とか3分の1になっても平気」と言っています。さて、ここで、投資したとたんに、ほんとに急落がやってきたとします。しかも2年経っても上がる気配を見せません。
はたして、耐えられるでしょうか?
私の答えは、
いざ減ってみないとわからない
です。
自分のリスク許容度は、わからないので、少しずつ様子を見ながら確かめていくのが無難と私は感じています。
資産がそんなに大きくならないうちに投資を始めよう
私としては、できるだけ長く長期投資をするためには、資産が少ないうちから始めるといいと思っています。
そもそも「まとまった資金がある場合」ではなく、「資金がへたにまとまる前に始める」です。
全財産が小さい段階では、積立てでも、リスク許容度に対する影響度は大きいので、一括と比べても大差がありません。いったんリスク資産の割合が狙ったところになれば、以後、ドルコストなどの積立型投資は、収入を最速で一括投資することになり、ファイナンス理論的にもけっこう正しい状態となります。また、自分のリスク許容度が、最初思っていたのと違うなと思ったとしても、少額の段階であれば、修正も容易です。
そして、資産が少ないうちから始められ、資産が大きくなっても使える優秀な投資ツールが、投資信託なんですね。
コメント
うちも野田政権末期に日経平均株価がダダ下げの時期に225ETFを分散して購入しようとしましたが4口買った後に上がり始めました。
また、下がるだろうと思って買い控えてたら、そのまま上げてしまい機会を逸しました。その時点で一括購入は出来なかったし、分割購入も機械的に購入しなきゃいけないことを学びました・・・。
投稿: くまさん | 2018年10月 9日 (火) 21時47分
>くまさん様
コメントありがとうございます。
一括投資は、すると決めたら、今するしかないんですが、それが難しい場合は、機械的な投資手法が容赦なくていいですよね。
投稿: NightWalker | 2018年10月 9日 (火) 22時03分