私が投資を通じて勉強して役に立ったなと思う2つのこと
拙著では、インデックス投資を選んだとしても「全く勉強しないもありえない」と書きました。
インデックス投資のやりかた自体はとってもカンタンですから、学ぶべきことはそれほど多いわけではありません。そこを糸口に知的興味を広げていけるかどうかという話になります。例によって、私の場合というエントリーです。
その1 仕事に役立つ知識
インデックス投資の主力エンジンは「収入ー支出」、つまり「仕事」です。そして、仕事の本質のひとつが「投資」による社会貢献。リスクを取ってお金を稼がないと会社は成り立ちません。
望むと望まざると係わらず、収入源である仕事は、投資とは切っても切れない関係にあります。私の場合、分散がどうした、集中がどうしたという投資の考え方がけっこう役立ちました。あとは、個別株投資時代に会社四季報に書いてある要素をある程度理解できるようになったことが、経済新聞を読む上でも仕事で取引先の状況を知っておく上でも大きかったかなー。
その2 生活に役立つ知識
私がアーリー(セミ)リタイアできたのは、インデックス投資で作ったお金と言うより、その過程で得たお金に関するFP的知識、いわば生活に役立つ知識によるものが大きかったと言えます。
ためしに、セミリタイア直後、ほとんど勉強しないでFP3級を受けてみたら、ぎりぎり合格しました。知らない間にそのくらいの知識は身についていたわけで、これは、現代日本を生き抜く上で、けっこう便利だなということは言えると思います。
以上、私が、投資を通じて勉強して役に立ったなと思う2つの知識をご紹介してみました。
こうして振り返って見るに、私の場合、主として役に立ったのは、直接、投資に役立つ知識ではなかったのでした。ただし、投資においても修行は重要でした。ひと言で言えば、
長期投資を続ける修行
です。
これはこれで奥深いのです。
余談
とまあ、勉強は大切だと思うのですが、注意も必要です。世の中には、我々に
投資の勉強をしてもらわないと困る人
もいらっしゃるわけでして。
その方々が迫る「自己投資」なる言葉の持つ甘美な響きの果てにあるものは何か。
学びの場をどこにするかは、コストパフォーマンスなどなど、よく考えて選びたいですね。
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