資産形成の規模感
つみたてNISAは月3.3万円。これって十分なのかなあ、という話です。今回のエントリーは、ムスコ(20代前半)の目線になってますが、ご容赦ください。
はじめに
蓄財の目的には、
(1)収入のある現役時代に使うお金
(2)収入が減るリタイア後に使うお金
(3)儲かったら使うお金
などがあります。主な蓄財手段としては、それぞれ、(1)は貯金、(2)は貯金と長期投資、(3)は事業や短期含むいろんな投資です。
(3)は、ひとそれぞれ。基本は(1)と(2)。そして、当ブログが対象としているのは、主に(2)です。
リタイア後に使うお金はどんなところに貯まりそうか?
では、リタイア後の資金源って、どんなものがあるでしょうか?私がわかるのはサラリーマンのケース。例によって箇条書きです。
- 老齢基礎年金
- 老齢厚生年金(本人死後は、遺族厚生年金)+オプションで加給年金
- 退職金(一時金でもらえば退職金、分けてもらえば企業年金。元は給料&運用の後払いで原資は一緒。)
- 遺産(これは時に負債になってしまうケースもあるので注意)
- (リタイアとは言えないかもしれないが)リタイア後も労働
実は、これだけでも、けっこう大きいんですよね。(天引き額も大きいですけど)ただ、これが十分かどうかは、けっこう歳を取らないとわからないのがネックではあります。
そして、これらに、蓄財した結果としての「資産」が加わります。
つみたてNISAだけでもけっこういける?
蓄財手段は、節税策含めて、今やいろいろあるのですが、
- 確定拠出年金
- つみたてNISA
- 普通に証券口座やネット銀行の定期預金
などです。
気になるのが蓄財額。たとえば、リタイアまで使わない覚悟のできるお金を月3万円作り、期待リターンを年3%とすると、
- 30年(たとえば、35歳〜65歳まで)1,748万円
- 40年(たとえば、25歳〜65歳まで)2,778万円
じぶん退職金、じぶん年金作りは、月3万円の蓄財でも、時間さえあれば、大きな金額になる可能性があります。時間のチカラは大きい。(もちろん、出口戦略の考え方の根幹は、その後も運用です。)
こう考えると、DCやつみたてNISAとその延長だけで考えても、若者には、規模感的には、けっこういけそうです。時折、非課税額が少ないという声も聞こえますが、それはそれとして、やっぱり、ありがたい制度なのであります。(非課税期間は、若者(=ムスコ(笑))のために延ばして欲しい感じはします。)
というか、ネックは、
月3万円はけっこうつらい
ということでしょうか。
リタイアまでお金にロックをかけるのはたいへんですが、ムスコには、なんとか頑張りきって欲しいと願うおとうさんなのでした。
余談
私は、冒頭(2)の目的のために投資を始めたのが、住宅ローンの第1次繰上返済が完了した40ちょい前でした。これ、働き出したときからやっておけば良かったなあ、と後悔することもありますが、まあ、私が若い頃にはネット証券もなく、投資信託や海外への投資なんて庶民には思いも及ばない領域でしたからどのみち無理でした。でも、時を経た今、どうにかなっているので結果オーライと考えてます。
コメント
うちは住宅ローン返済や奨学金返済、その他もろもろやってきましたが、年代的にそこそこ金融資産はあるほうだと(思ってます)。つみたてNISAと証券会社の積立投信合わせると80万円近く投資してる事になりますね。
うちは給与-支出でフローを確認しとくのが大事だと思ってます。家計がマイナスでは話にならないし、投資ビンボー、保険ビンボーでは人生が豊かになりません。が、貯められるうちはトコトン貯めて、余裕が出てきたら可処分利益の30%ととか基準を決めて投資に回すのがベターではないかと思います。
投稿: くまさん | 2018年10月14日 (日) 16時41分
>くまさん様
コメントありがとうございます。
>給与-支出でフローを確認
ここが、すべての源流ですね。
投稿: NightWalker | 2018年10月14日 (日) 17時55分