絶対額が気になったら比率で見よう 2018/10
さて、暴落と思ってしまったときにするべきこととして、当ブログでは、「絶対額が気になったら比率で見よう」ということをオススメしています。ということで、長期投資を始めたばかりのみなさんに向けたメッセージを込めましたエントリーです。
比率で見るその1 市場の年次リターン
毎度おなじみ 日経平均の年次リターンです。(クリックすると大きくなります)
直近の下げは、なんだかとんでもなく値下がりしたような錯覚を覚えてしまいますが、年次リターンで見ると、まだぎりぎりプラスなんですよね。
グラフの赤い棒グラフを見てもらえば、わかると思いますが、年次リターンは、プラスになったりマイナスになったり、シーソーのようにぎったんばったんしています。
これが、いわゆるリスクなんですね。
で、リスクは、標準偏差で見ろということになっておりまして、日本株式の場合は、1シグマ(プラスマイナス合わせて68%の確率で入るゾーン)が約20%強というところと言われています。
そして、ここしばらくは、これを(20%を)大きくオーバーシュートしたりアンダーシュートしたりはしていないのです。
年次リターンが、2シグマくらいマイナス(たとえば−40%)にならないと、長期投資家の見るレンジでの暴落とは言いづらいです。
つまり、直近の下げは、たいしたことがないと冷静に見るべきであり、更に下がることも当然あると冷静に考えるべきであり、そうなっても冷静に行動(たとえばリバランス)すべきであるのが長期投資のオーソドックスなスタンスなのです。私も、こういうときは、「長期的視野(20年とかです!)に立ったドルコストこそ、普通の人がプロに打ち勝つほぼ唯一の極意」となることをあらためて思い出してみたいと思ってます。
比率で見るその2 リスク資産の比率
上記は、資産の評価額の推移をパーセンテージで見てみようという話でしたが、それ以上に有効なのが、自分の資産を資産の評価額の増減ではなく、全体に占めるリスク資産の比率を見ることです。
見てない方は、良い機会ですので、ぜひ、見てくださいね!
これは、明日、月末のポートフォリオのエントリーを書きますので、そこでのお題とさせていただきます。というわけで、続きます。
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