私がアーリーリタイアした最大の理由について考える
私がアーリーリタイアしてしまった理由はいろいろあります。で、その中でも最も大きかった理由は何だろう?と、うすぼんやりと考えてはいたのですが、突然、すとんときました。
私がアーリーリタイアした最大の理由
それは、
私がサラリーマンに向いていなかった
この一点です。本質的には、ここが理由だなと、なぜかいまさら一気に確信しました。これがなかったら、人生の分岐点で、石にかじりついていたに違いありません。
もちろん、直接的には、「早期退職勧奨で戦力外通告」「母親の介護」「死ぬまで生きる算段」という理由があります。現実から考えれば、こちらの方が大きく、周りにも、こう説明するでしょう。
拙著では、「よく30年以上サラリーマンをやってこられた」「サラリーマンに向いていると思っていた時期もあった」などと書きましたが、これは、私が、ロールモデルの少ない成長産業の中にいたおかげに過ぎず、30年の時を経て、会社が成熟してしまったこととも密接な関係があります。ひと言で言って、運が良かっただけとも言えます。
また、最初のセミリタイア後、流れで再就職したときに、すぐ、辞めてしまったのも、これが原因です。振り返って見れば、「自分にほぼ完全に裁量権と責任がある仕事」「まだ、先達のいない仕事」を選べば良かったわけですが、この観点に気が付いてませんでした。気が付いていたとしても、シニア層の再就職先としては、まあ、普通ないでしょうね。
自由業というのは、方便だけではなく、結局、そう言う選択をしたということでもあるのでした。
「セミリタイアするには、いくら必要ですか」
「セミリタイアするには、いくら必要ですか」「○○○○万円あるんだけどセミリタイアできますか」といった質問が、愚問に思えていた理由もはっきりしました。セミ(アーリー)リタイアとは、自分の生き方とか、自分の特性が導き出す選択肢なんです。お金の問題は後付けです。
「自由な人生を歩みたい」という欲求の大きさ
この欲求ないしは必然性が、ある臨界点を超えたかどうか。もし、超えているなら、お金の話は後から付いてくる。そう思えるほど、その気持ちが大きいかどうかなんです。
「セミ(アーリー)リタイアできてうらやましい」と気軽に発言してしまいがちですが、おそらく、このある種「切羽詰まった状況」を理解できていないからなのかもしれません。
そして、理解できない方が、普通で健全です。
コメント
首題と違いますが、「うちが長期投資を始めた最大の理由」は、初期に買った新川って会社の株が実はハイテク下げの最中でいきなり損切りになったためです。配当は良かったし、シェアも大きいのでよさげと思ったのは、うちだけで痛い目にあいました。それを糧にローテク企業、業界で優位、利益率が高い会社を長期で持つことでそこそこよい利益を得る事が出来ました。最先端の企業や流行りの企業は儲けが大きくても継続性が分からないので避けてます。
投稿: くまさん | 2018年9月12日 (水) 21時52分
>くまさん様
コメントありがとうございます。
エントリー内容に関連するコメントお願いいたしますm(__)m
投稿: NightWalker | 2018年9月13日 (木) 00時27分