株式債券比率についてあれこれ考えてみる
ちょっとだけ前の記事ですが、楽天証券トウシルさんから、香川 睦さん。この記事で書かれた図は、株式と債券比率を考える上で参考になります。
はじめに
下図は、株式と債券の比率の目安として、よく使われる式、
「株式の割合=100-年齢」(裏を取って「債券の割合=年齢」)
をためしに検証してみようという文脈の中で登場します。
おお、分散投資はすごいなあ、と思ってしまう図ではあります。
ただ、過去の30年がこれからも続くほど世の中甘くはありません。注意点が書いてあります。
債券のリターンについては、「世界で金利低下(債券価格は値上がり)が長期間続いた事象」を反映した結果で、今後も同様のリターンが期待できるとは言い難い点に注意する必要があります。
これは、重要です。
債券に関する私の整理
債券に関する私の整理はこんな感じです。
- 長期債券は、金利が下がると値上がりする。
- 長期債券は、80年代から続く金利低下の恩恵で、ここ30年はリターンが高めに出ている模様。
- 最近、米国などは金利を戻しているものの低いことに変わりはない。
2番目は、以前、下記エントリーでご紹介したクレディスイスのレポートをご参照ください。
株式債券比率 私の場合
私は、
- 株式と債券の割合については、固定的
- 債券の中身については、流動的
です。
前者は、上記の年齢による比率の式で言えば、一生50歳という考え方。
後者は、
- 短期資産(定期預金やキャッシュ)
- 長期債券
を金利の状況に合わせて使い分けるしかない、という考え方です。
「短期資産」と『長期債券」。この二つは、私も混ぜて扱っちゃってますが、本当は、性格の異なる別の資産クラスです。今は、金利ゼロで、「長期債券」の期待リターンはマイナスですから、「短期資産」100%です。
また、「短期資産」をポートフォリオからはずして考える方もいらっしゃいますが、私にとっての債券クラスは、期待リターンの源泉というより、リスクコントロールの最重要ファクターなんです。
コメント
ありがとうございます。
まるで、わたくしのために書いていただいたような気もします。
よく理解できました。
個人的には、いきさつから、外国債券の保有額が高く、少し困っています。
とくにオセアニア両国通貨建てが多いのですが、
米ドルを含め、外債全体では、まだ含み益もあり、
手をこまねいて放置しています。(方針が立たない)。
ちなみに、日本および新興国の個別株式は、きょう少し売却しました。
(リーマン直後に購入し、十分に含み益があったIPO当選の日本株と、
よせばいいのにもっていた含み損のある新興国の個別株を合わせて売却です)
投稿: ぐうたらシニア | 2018年9月20日 (木) 01時03分
>ぐうたらシニア様
コメントありがとうございます。
ご参考になって幸いです。
外債については、リスクの大半を占めてしまう為替リスク、特定地域への集中リスクなどが、ご自身の求めるリスクリターンに見合ったものかどうかが、判断のポイントのひとつと考えます。
投稿: NightWalker | 2018年9月20日 (木) 11時23分
うちは債券は減らしつつあります。日本債券は利回り低く、外国債券は為替リスクがあると考えてます。債券同等として現金・預金を充ててアセットアロケーションを組んでいます。
投稿: くまさん | 2018年9月21日 (金) 19時38分
>くまさん様
コメントありがとうございます。
まさに「長期債券」から短期資産』へシフトしていらっしゃるのですね。
投稿: NightWalker | 2018年9月22日 (土) 00時17分