「何かの予兆」なのかな?と思ったら
ときどき、「何かの予兆」なのかな?と思う、できことがあります。「靴みがきの少年」的な話から始まってもう少し経済的な話まで。
トラブルに対する2つのとらえ方
たとえば、とある銀行で、とある不適切な会社に投資をしてしまった、あるいは、その結果お客さまにとんでもない融資の仲介をしてしまった、という事案があったとします。あるいは、いい会社に投資するのが売りの、とあるファンドで、これまた、次から次へと、とある不適切な会社に投資をしてしまった、とか。よくありそうな話です。
このとらえ方には二つあります。
- これは、ミクロな個別の事案
- これは、マクロな何かの予兆
前者であれば、とある銀行なり、とある不適切な会社やその経営者、とあるファンドが、やり玉に挙げられる方向になり、果ては、経営問題を越えてワイドショー的方向へ向かったりします。
でも、後者だとすると、これは、長らく続いた低金利で市場にあふれたお金が、肝心の消費に向かわず、良からぬ方へ向かってしまった。そして、これは、氷山の一角に過ぎない。と考えます。
何かの予兆は、すでに組み込まれている
実際は、こんなに単純ではないでしょうが、長期投資をしている私は、基本的には後者と考えます。(日々を楽しむ庶民としては前者です。)
そして、じゃあ、長期投資家としての私が何かするのかというと、
何もしない
わけです。
なんで、何もしないのかというと、それは、すでに、何かしているから。その「何かの予兆」なるものは、すでに、私のリスク資産の比率として組み込まれているんですね。
長期投資の成否の鍵
長期投資の成否の鍵は、何年続くかわからない株式の上昇期と、これまた何年続くかわからない暴落後の低迷期との付き合い方です。乗り越え方は、ひとそれぞれではありますが、拙著には、私なりの暴落に対する、ささやかな実体験に基づくアイデアをこれでもかと書きました。
まあ、金融の専門家でもないいち庶民である私が、投資の本を出すこと自体、「靴みがきの少年」的には、「何かの予兆」なのかもしれませんが、その本たるや、暴落の話だらけだったりします。これが、吉凶、どちらのフラグかはわかりません。
ただ、暴落がいつ来ても耐えられるポートフォリオを作っておくことは、必須であると私は考えます。上手に乗れるような波ばかりとは限らないし、私などは、小波でもサーフボードから転げ落ちてしまうタイプです。
コメント
正直どんな暴落相場があるか、続くか予想も出来ないですが、経験則から暴落起きても時間が経てば戻るんですね(どの程度で戻るかは何とも言えないですが)。暴落時も普通に生活して、仕事に励む事が出来れば何とかなるんじゃないのかな、と。暴落時にいろいろ考えても投資が改善される訳でもないので、相場が安定してる時に、リスク許容度やポートフォリオを見直すなど行いましょう。
投稿: くまさん | 2018年9月 4日 (火) 20時35分
>くまさん様
コメントありがとうございます。
>相場が安定してる時に
そこが大事ですね。
投稿: NightWalker | 2018年9月 4日 (火) 21時55分