GPIFのホームページ 2018
GPIFのホームページがリニューアル。ということで、いくつか気になるコンテンツをたまには見てみます。
GPIFは、公式 #ホームページ をリニューアルしました。国民のみなさまに向けて、年金積立金の運用に関する分かりやすい情報提供に努めてまいります。https://t.co/Pxto4eNs1t pic.twitter.com/Mmi6SpOkzB
— GPIF (@gpiftweets)
「世代間扶養」における意義
「世代間扶養」における意義というコンテンツです。
年金というのは、貯蓄ではなく、仕送りを社会全体でやっちゃおうという制度です。貯蓄ではないんですね。同じ年金と名の付く、確定拠出年金とか、企業年金は、貯蓄性の資産ですからややこしいですよね。
年金積立金は年金財政の1割
年金積立金は年金財政の1割というコンテンツです。
現時点では、9割が、保険料と国庫負担で賄われているそうです。積立金は残りの1割。今の計画では、おおむね100年掛けて、積立金を取り崩していく計画だそうです。
運用状況
そして、最後に、最も気になる最新の運用状況です。(運用資産額・構成割合のタブ)
この図を見る限り、
- リスク資産(国内株式、外国株式、外国債券)は、ほぼ目標比率通り。
- 国内債券+短期債券でみると、ほぼ、国内債券の目標比率になる。
みたいに見えます。
債券クラスは、
(1)金利が上がるとうれしいタイプ(短期債券、預金、個人向け国債など)
(2)金利が下がるとうれしいタイプ(長期債券)
の二つがあって、この二つは、違うアセットクラスと見た方が良いのです。
今は、ゼロ金利なので、個人的には迷うことなく、(1)のタイプばかりにしています。しかし、GPIFは、国民に約束した資産配分ですから、私のようにルーズかつ気軽にこの辺を調整できません。短期債券、6.65%というのは、そういうジレンマなのかなーと、勝手に想像してます。
以上、たまには、GPIFのホームページを見てみようというエントリーでした。
余談
年金を見ているとどうしても気になるのが、少子高齢化の問題です。こればかりは、未来になってみないとわからないわけですが、個人的には楽観してしまう方です。(何でも、楽観してしまうんですけど(^^;))
- 人口減少は、必要な資源が少なくすむので、サスティナビリティの観点から見れば悪いことばかりではない。(日本は、資源調達が最大のウィークポイント)
- 少子化対策としては、他の先進国がやっているようなこと(結婚制度の改革)をまだやってないので、まだ、打つ手はあるのでは?
みたいなことを考えています。
コメント
公的年金っていうと兎角ネガティブな印象が多いですが、半ば強制と割り切って付き合ってますが、給与から先に引かれてるので、「無い」ものとして生活してますよね。そう考えれば老後の資産形成に役立ってますね。
ただ、物価も上がって給与の伸びも大した事ないので、社会保険料が更に上がるのは正直辛いです。せめて、投資でお金にも働いてもらわないと差額をペイ出来ないです。
投稿: くまさん | 2018年9月 3日 (月) 22時02分
>くまさん様
>公的年金っていうと兎角ネガティブ
保険料は、いったん、29年度で値上がり終了。今後は、マクロ経済スライドで、結果的には物価の上昇とともに微妙に目減りしていくような仕掛けです。ここをどう穴埋めするかは、(1)働く(2)株式投資(3)年金受給の方法の3本立てです。(3)は良い記事があったのでご紹介しておきますね。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/56848
投稿: NightWalker | 2018年9月 4日 (火) 00時09分
1年繰り下げ受給すると8%増えるんですか。いいなと思う反面それまで働くか、資産を増やして取り崩して生活するかになりますね。うちは定年後はお城や神社巡りをしたいんで、70まで働きたくないです。60で引退したいんで、受給は65歳で結構です、って感じですね。ま、資産の積み上がりをみて繰り下げをその時に考えればいいですね。
投稿: くまさん | 2018年9月 4日 (火) 20時50分
>くまさん様
>1年繰り下げ受給すると8%
1ヶ月あたり0.7%ですから、正しくは8.4%です。
>その時に考えればいい
・・・ですね。
投稿: NightWalker | 2018年9月 4日 (火) 21時53分