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2018年9月22日 (土)

楽天・全世界株式インデックス・ファンド 第1期運用報告書

楽天・全世界株式インデックス・ファンド 第1期運用報告書が出ました。

 

ひと言で言うと、「今後に期待」な部分が感じられる運用報告書でした。主として次の2点になります。

今後に期待その1 実質コストが高い

概算の実質コストは、

 年換算すると0.48% 

でした。概算根拠↓

  • その他コスト合わせて、運用報告書では、実質コストは0.304%
  • ただし、今回の報告期間が、「2017年9月29日~2018年7月17日」なので、1年分に案分。
  • さらに、VT自体の経費率が、0.10%あるので合算

中を見ていると、特に気になったのが、

  • 売買委託手数料の0.167%

です。(ご参考:<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドは、売買委託手数料は、0.007%です。(第4期運用報告書))

この楽天VTの実質コストは、超低コストのインデックスファンドがたくさんある今となっては、なかなか厳しいものがあります。

次回に期待です。

今後に期待その2 トラッキングエラーが大きい

トラッキングエラーは、

   1.6%のマイナス乖離

でした。(年換算はしていません)

ファンド立ち上げ初期であることもあってか、大きな乖離を起こしています。説明では、

  • マザーファンドにおける継続的な資金流出入に伴う投資先ETFの売買執行コストの積み重なり
  • 投資先ETFか らの分配金に対する課税
  • 当ファンドにおける信託報酬等

の3つが、主要因として上げられています。

ファンド設定時の特殊要因があると思うのですが、特に言及されていません。これでは、特殊要因はなかったと捉えかねません。「売買執行コストの積み重なり」なる表現にもろもろ内包するのは、少々アバウトすぎるのではと、個人的には感じます。

もう少しだけ、透明性というか、説明に誠意が欲しかったですね。

次回に期待です。

 

教訓

  • 運用報告書を確認して「数字」を見よう

アクティブ投資であれば、会社の経営者、ファンドマネージャーや運用会社の「心意気」を評価したりするのですが、ことインデックス投資については、開示された「数字」が、かなりの部分を語ります。インデックスファンドとは、理論を具現化する手段なのです。

私の結論

  • 私の「楽天VT毎日100円つみたて」は、ひとまず終了。

だんだん、改善されるのかもしれませんが、私は、「納得のいく運用報告書が出たときから」にします。いまや、いいファンド、他にもいっぱいあるし。

というわけで、当ブログの楽天VTウォッチシリーズも、ひとまず、終了です。

余談

それにしても、バンガードジャパンは、真剣に直販を検討すべきですよねー。10年前に比べ、日本のインデックスファンドは大幅に進化してしまい、間接販売では、もはや、太刀打ちできない状況に日本の運用会社の出す商品の水準は達しています。

あ、その際には、ぜひ、ウェルズリーインカムファンドの販売復活をお願いしますね(アクティブだけど)。もちろん、米国水準の価格で。

<追記>

その後、楽天投信さんから、エクスキューズがでています。(10月5日付け)

質問に対する答えとなっており、トラッキングエラー全般の説明にはなっていませんが、意訳すると、

  • 初期設定額が500万円と小さく、期中の基準価額を平均で計算する規則となっているので、売買委託手数料については、今期の場合、率で言えば、計算上ざくっと2倍(推定)というイメージになってしまっている。
  • ファンドが拡大すれば、その点については改善される予定。

との説明でした。

投資先のVT自体は大きな規模の極めて優秀なインデックスファンド(ETF)ですが、楽天VTは、FoF(ETF)型のファンドでゼロスタート。普通の国内インデックスファンドで言えば、マザーファンドの規模が、ほぼゼロからスタートしたようなものということでしょうか。

結局、トラッキングエラー(コストは、トラッキングエラーの一部です)の話はよくわかりませんでしたが、ここから、教訓を読み取るとするなら、「初期設定されたばかりのファンドはコストがかさみがちです。買わない方が無難ですが、自己責任でお願いします。」「ファンドは、運用実績がわかってから買いましょう」となりますね。

まあ、細かいことは気にするな、というレベルではあります。

つみたてNISAの対象ファンドとしてエントリーしたので、上記のような問題はクリアしてから望んだのかと思っていたので、あえて、じっと運用報告書が出るまで待っていたのですが、やはり、魔法はありませんでしたね。

 

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コメント

うちはeMAXIS Slim 全世界型をメインにしてますが、少しだけ楽天の全世界型も保有してます。コストはリターンに影響を与えるので低いのはいいことですが、過度なコスト競争は考え物だと思ってます。うちらの仕事もペイラインを超えて安値競争が始まると材料ケチるか、人件費減らすが、手を抜くか、みたいにしないと儲けが出ないと思うんです。近江商人の三方よし、「買い手よし」「売り手よし」「世間よし」を当てはめると・・・。
 
「買い手よし」・・・低コストのインデックスファンドを買える環境
「売り手よし」・・・低コストのインデックスファンドを販売してもしっかり利益の出せる環境
「世間よし」・・・低コストのインデックスファンドが普及して世間の皆さんの資産形成の一助になる、みないな。

 楽天の全世界型インデックスファンドの実質コストが高い?と分かってきましたが、全世界に投資出来て、このコストが高いのか受け取り方が難しいですね。実質コスト0.5%以下なら結構頑張ってると思うのも寛容と思ったりして。

投稿: くまさん | 2018年9月22日 (土) 22時31分

>くまさん様
コメントありがとうございます。
実質コストは、かかって欲しくない余分なコストです。購入者が、それを理解して、1本で世界に投資するラクをしている代償と思っているのであれば問題ないと思います。

投稿: NightWalker | 2018年9月22日 (土) 22時56分

可能なら半年、いや年1回でもいいので楽天VTウォッチングは続けてほしいです‥。

投稿: 湊 | 2018年9月23日 (日) 06時54分

>湊様
リクエストありがとうございます。検討します。
次回の運用報告書は気になりますしね。

投稿: NightWalker | 2018年9月23日 (日) 08時40分

追記の内容、少し厳しい気がいたしました。他社に比べても説明責任は充分に果たしていて、私には好感が持てました。今後に期待です。

投稿: GANTZ | 2018年10月10日 (水) 16時29分

>GANTZ様
コメントありがとうございます。
今後に期待ですね。
MUAMさんなどの全世界株式の対応なども気になります。

投稿: NightWalker | 2018年10月11日 (木) 00時13分

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