続・「世界一ラクなお金の増やし方」誕生秘話?
シオイさんから、拙著にご書評をいただきました。ありがとうございます。
サラリーマン時代のクセでつい考えてしまったこと
この本の中心となるターゲット層を「インデックス投資を知らない。投資を全くしていない人。」「若手 30代〜40代層」という出版社さんのご依頼をベースにしたという話を、こちらのエントリーに書きましたが、もうひとつ、サラリーマン時代のクセでつい考えてしまったことがあります。それが、「イノベーター理論」。
イノベーター理論の5分類で、私なりにインデックス投資をカテゴライズするとこんな感じ。
イノベーター
日本に投資環境がなければ、海外に口座を開いてでも、インデックスファンドを買ってしまおうとする人。あるいは、国内にネット証券を作って、日本でも海外のようなインデックスファンドを売っちゃおうとする人。開拓者。
アーリーアダプター
イノベーターのみなさまの活躍で、世界分散に目覚め、ファイナンス理論に基づいたインデックス投資が面白そうだから、思わず始めてしまうタイプの人。実績がなくても、理論と勘と好奇心で突入するタイプ。変革型。
アーリーマジョリティ
預金じゃお金が増えない普通の時代が来たことに気が付き、自分の蓄財方法を少しでも良くしようとして、インデックス投資を始める人。判断基準として、理論だけではなく実績を重視し、地に足のついた実利を重んずるタイプ。日々是改善型。
レイトマジョリティ
「インデックス投資を実はみんなやっていた」、「DCも、実はみんな、元本保証型じゃなくて株式に分散投資をしていた」ということに気が付いてからじゃないと、始められない人。理屈ではなく「みんながやってないから投資はうさんくさい」と思ってしまうタイプの人なのかも。他者追従型。
ラガード
株とは「個別株に始まり個別株に終わる」あるいは、庶民の蓄財とは「貯金に始まり貯金に終わる」と、どこまでも考える人。伝統継承型。
長期投資は、いつ始めても良いけれど
私の筆力では、すべての層に向けて書くことはできません。で、今回は、実績を重んずる「アーリーマジョリティ層」の方に、拙著が響くことを願って書こう、と思ったんですね。シオイさんから、ご指摘いただいた次の二点は、まさしく、そう言う意図が、にじみ出てしまったものなのでした。
- 居酒屋で知合いから話を聞くノリでインデックス投資を語る。
- 投資実践記や経験談を語る。
レイトマジョリティ層は、世の中の2人に1人が、長期投資を始めている時代(確定拠出年金や、つみたてNISAが浸透していくと、いずれそうなる)になれば、自ずと気が付きます。ほっとけば良いと言えばそうなります。
ただ、できれば、多くの人に、早く気が付いて欲しいわけです。なぜなら、長期投資が次の段階まで浸透して行くには、10年単位の時間が経ってしまい、年齢も10歳単位で重ねてしまうからです。
長期投資は、いつ始めても良いですが「10年後に始めるのはやめた方が良い」のではないでしょうか。
拙著へのご書評ありがとうございます!
たくさんのご書評をいただいております。本シリーズは、御礼方々、いただいたご書評からお題を頂戴して書き綴るシリーズです。ご書評は、こちらのエントリーにまとめておりますので、ぜひ、見てくださいね。
コメント
うちは、アーリーマジョリティかな・・・。預貯金は社会人になって早々に卒業して投資始めました(インデックスは本格的に始めたのは5年くらいかな)。インデックス自体は理論はそれほど必要としませんが、リスク管理などは理論が必要なのでそっち方向を強化したいですね。
投稿: くまさん | 2018年8月10日 (金) 23時40分
>くまさん様
コメントありがとうございます。
リスク管理は、理論よりも、体感力が、重要な気がしています。
投稿: NightWalker | 2018年8月11日 (土) 00時47分