新興国債券指数の国別投資比率を見てみる
モーニングスターさんです。
新興国債券の分散
モーニングスターさんの記事には、新興国債券の分散度合いがわかる図がありました。
新興国債券指数の国別投資比率(現地通貨ベース、2018年7月末時点)
※ 新興国債券指数=JPM GBI-EM Global Diversified
出所:モーニングスター作成
なんというか、言わずもがなの図 ですので、いつものごとく、眺めてみましょう。
もちろん、新興国全体、あるいは世界経済へ波及的する影響は、ありますが、それにしても、トルコは5%。株式指数は、新興国株式の1%未満、とのこと。
モーニングスターさんは、もうひとつ、興味深い視点を提供して下さっています。モーニングスターさんが、同社のグローバルデータベースで、海外籍のファンドを調べたところ、
トルコだけを取り上げて投資を行うのは世界的にみても極めて少数派で、さらにトルコリラが高金利である側面に注目して単一国として投資を行うのは日本だけだ。
だそうです。
「トルコ」「トルコリラ」を別の言葉に置き換えても、なんだか、他にもありそうな(^^;)。
商品を作る側、買う側、モーニングスターさんのようなバイヤーズガイド、みんなが、えりを正すべき、お話でありました。
凡人の武器
今回の場合、最近の対中国もそうですが、政治的、地政学的な権力者の争いに火力の代わりに経済が武器として使われている、みたいなところがあるようにもみえます。私ごとき、凡人には、何が何だかわかりません。そして、「何が何だかわからない状態」のためにとばっちりを受ける、というのは、長い人生、よくあります。うーん、サラリーマン時代を思い出すなあ。
そういう不確実な世界の中でも自己責任を求められる長期投資。凡人に残された、おそらく唯一の武器が、分散なんだな、とあらためて思う今日この頃でした。
コメント
トルコリラショックだの、〇〇ショックは何回も経験してますが後から振り返ると、何だったのかな・・・、と。ギリシャ通貨危機もありましたが結局あんまり覚えてないです。
敗者のゲームでも述べてましたが、天気で言えば台風みたいなものですね。1年を通して台風が日本に上陸するのは、「統計」でおおよそ分かります。投資もそれに備えて「リスク管理」をして備えなきゃいけませんね。
投稿: くまさん | 2018年8月18日 (土) 18時02分
>くまさん様
コメントありがとうございます。
>あんまり覚えてない
おっしゃるとおり、忘れちゃうからこそ、備えが必要ですね。
投稿: NightWalker | 2018年8月19日 (日) 01時04分
NightWalkerさん、こんにちは。楽天バランスファンドに採用されている、債券インデックスのブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合インデックスですが、2019年4月から段階的に中国元建ての債券が組み込まれるそうですね。
さらにグローバル国債インデックスおよび新興国自国通貨建て国債インデックスにも組み込まれるようです。JPモルガンなどのインデックスを開発している企業が追随するかわかりませんが、新興国債券の分散度合いの円グラフが来年からどのように変化するか注目しています。
ただし、中国元建て債券無しのインデックスも設定予定されているみたいです。
(出典)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000037.000012467.html
投稿: 眠る投資家 | 2018年9月 3日 (月) 19時38分
>眠る投資家 様
情報ありがとうございます。
中国の国体を見ると不安は残りますが、なるほど、そう言う方向なんですね。
投稿: NightWalker | 2018年9月 4日 (火) 00時00分