取り崩し期のあれこれ
九条さんから、拙著にご書評をいただきました。ありがとうございます。
取り崩し期のあれこれ
九条さんからは、いくつか取り崩し期についてのご感想を頂きましたので、あれこれつらつら書いてみたいと思います。
あれこれ その1 あるお金で生きる
九条さんのエントリーには、
期間が長いがゆえに、リスクを取ってアグレッシブに投資を続け拡大を目指し続けるか、給与収入が減ることを前提にリスクを抑えて安定して過ごすか、この最適解はまだ自分自身でもわかっていない
とあります。
これについての私の考え方は、「あるお金で生きる」つまり「リスクを抑えて安定して過ごす」です。これは、人生哲学みたいなものなので、人によって異なるはずです。もうひとつは、その時になってみないとわからない、と言うところがあり、私は、それでいいのだ、それが面白いのだ、と思うタイプであることは否めません。
もちろん、そのためには、お金もですが、その他モロモロの過去の積み上げが活きてくると言うことは、今のところ実感しています。将来の悩みとの対峙する方法は、いたずらに未来を思い悩むことなく、「今に生きる」。ここに尽きるんではないかと私は思っています。
あれこれ その2 取り崩すお金の使い途
(S&P500 9割、米国債1割を奥さまに推奨するバフェットさんと比べて、)1:1はリスクを取らなすぎ(かも)
というご指摘を頂きましたが、バフェット家の場合、国債1割の金額だけでも、普通に余生を生活するお金のはるかに上を行く数字だと思わます。。。。
現在の日本の高齢者の場合、リスク資産比率ゼロパーセントの方もかなり多いはずで、私個人としてはともかく、今現在のニッポンの庶民としては、リスク許容度的に1:1でも多いくらいかもしれないと思ったりすることもあります。
私は、利回りではなく、リスク許容度から考えているんですね。利回りはその結果。そして、「あるお金で生きる」というところに戻るわけです。
私の年金受給者になったときの私の運用資産の取り崩し理由は、私と妻のいくばくかのお小遣いという、ささやかな理由ですし、残る運用資産は、妻への遺産の予定です。10年分のベーシックな生活費というのは、そのあたりから、こんなもんだろうと、えいっと決めた数字だったりします。
拙著へのご書評ありがとうございます!
たくさんのご書評をいただいております。本シリーズは、御礼方々、いただいたご書評からお題を頂戴して書き綴るシリーズです。ご書評は、こちらのエントリーにまとめておりますので、ぜひ、見てくださいね。
コメント
会社で投資家の卵(初めてるけどまだよくわからない状態)に、DCで投資して下がったらどうしましょう?とか定年時にマイナスならどうしましょう?って質問を受けました。
投資はノーリスクではないので下げは覚悟する必要がありますし、下げた時は安く買える機会とアドバイス。
定年時にマイナスについては、運不運もありますが、世界経済はこれからも伸びるので、当然株価も上がる「ハズ」、今後運用が40年とすれば40年後の経済はどんな感じになるのか、うちなら楽しみですと答えました。
やはり投資未経験者にとって「今あるお金」を減らす事は苦痛が伴うもんですね。
投稿: くまさん | 2018年8月22日 (水) 20時47分
>くまさん様
コメントありがとうございます。
>定年時にマイナスならどうしましょう?
>投資未経験者にとって「今あるお金」を減らす事は苦痛が伴う
遅くとも定年までには、投資の基本リテラシーを身に付けて、これらの悩みなり苦痛を払拭できないと、これからはたいへんだよ、大きな差ができちゃうよ、ということなんだと思ってます。
投稿: NightWalker | 2018年8月23日 (木) 00時36分