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2018年8月13日 (月)

確定拠出年金の運用商品の上限について

SBI証券さんからお知らせです。

確定拠出年金の運用商品の上限が35本に

要約すると

  • 法改正のため、運用商品が67本から、上限の35本となる(予定)

です。お上の決まりなので、SBI証券さんに限らず、みんな、そうなります。

2018年4月30日時点で保有していた数量は、今後も持ち続けることができますが、それ以後買った(とみなされる)分は、自動的に現金になっちゃうので、その前にスイッチングして別の商品に切り換えて下さい、とのことです。まあ、無料でスイッチングできるのが、DCのいいところですので、よほど、そのファンドに愛着がなければ、すかっと「全取っ替え」という判断をする人の方が多いかもしれませんね。

で、SBI証券さんで、何が残るかというと、こちら。

ターゲットイヤー型は、まとめて1本と数えます。

商品選びについて

こんな調子で、商品の入れ替えがあると、困っちゃうなあーという人もいらっしゃるかと思いますが、結局、自衛の一手しかありません。私として思いつくのは、

 最悪、代替可能なシンプルな商品を選んでおく

です。この観点に立つなら、基本的な指数に連動するローコストのインデックスファンドを選ぶ、というのは有望な選択のひとつです。

余談

確定拠出年金制度は、少しずつ改善されていますが、課題もあります。今、一番、話題に上るのが、企業型と呼ばれるものではないでしょうか。企業の運営機関にしか入れない場合です。ここには、二つ課題があります。

  • 所属している企業のDCに、インデックスファンドとは思えないような信託報酬率の商品しかない場合、意に沿わない商品を泣きながら買うことになってしまう。
  • 転職するときや、企業が方針を変えたとき、超めんどくさい。

前者は、金融庁さんと厚労省の交流もあるみたいですし、そのうち、改善されるような予感がします。

後者は、制度設計上の難しさはあるのかもしれませんけど、全部、iDeCoに統一しちゃうとか、ポータビリティの面での精神的な負担を軽減する方法が欲しいような気がしますね。

 

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コメント

従業員が加入しているiDeCoに、企業が追加で拠出できるようになるとずいぶんシンプルになりますし運用商品に悩むこともなくなるナイスアイデアですね。
是非ともそうなってほしいものです。
自分のところはどうかというと、どうやら中小企業退職金共済に加入してくれているので、企業年金はなしということみたいですが、おかげでiDeCoに制限がないので助かっています。

投稿: binboinvest | 2018年8月13日 (月) 00時19分

8月13日の記事に同感致します!
私はかつて信託報酬が1%以上しかない企業型DCに加入しておりました。
おまけに会社を辞める時は一旦資産の売却が必要で、私は運よく運用益が出ている時に売却となりましたが、リーマンブラザーズショックのような経済ショックの時に辞めるとなると元本割れ状態で売却、新たな商品の購入となるので、本当に資産形成になるのか疑問を持っています。
(リストラや転職を迫られる時は運用環境が良い時ではないと思われますので、元本割れしなれば上等だと思います。)
むしろ元祖401kのように自助力に対して企業が上乗せできるの方が本当に勤労者に役立つと思いました。

投稿: 名無しのごんこちゃん | 2018年8月13日 (月) 07時24分

みなさまコメントありがとうございます。
>binboinvest様
>ずいぶんシンプル
年金制度の問題は、複雑すぎることに尽きると思われます。3階部分(確定拠出年金、企業年金など)の構造をシンプル化することが喫緊の課題なのではないでしょうか。

> 名無しのごんこちゃん様
DCは、所得税の節税効果(ただし、退職所得控除額の範囲内ですが)のありがたみの方に着眼しておいた方が、精神衛生上いいのかもしれませんね。

投稿: NightWalker | 2018年8月13日 (月) 09時31分

すごいな
強制損切とかさせられんのか
こえーな

投稿: deefe | 2018年8月13日 (月) 10時35分

>deefe 様
コメントありがとうございます。
専門家ではないので確たることは言えませんが、2017年以降は、何らかのかたちで移管できるようになり、損切りではなく、移管先の商品への切り換え手続きが可能となったという認識です。
https://www.ideco-koushiki.jp/retirement/

投稿: NightWalker | 2018年8月13日 (月) 11時07分

うちの会社でもDCやってまして運用してますがコストが割高です。TOPIXインデックスの信託報酬が0.54%+監査費用0.0108%+留保額0.3%。外国株インデックスが信託報酬0.8532%+留保額0.1%+隠れコスト有(額は明示されず)。インデックスでこの水準は破壊的な投信だけどアクティブは信託報酬1.8%超なので選択の余地なしでインデックスで運用してます。

 会社と取引関係があるDCなのでコストは「言い値」ですので、どうにもならないのが残念です。一応プラスなのが唯一の救いかな。

投稿: くまさん | 2018年8月13日 (月) 23時20分

>くまさん様
コメントありがとうございます。
>会社と取引関係があるDC
自己責任を要求される投資に、こう言うのが関係するのは、まずいなあ、と思っているんですよね。どうしようもない話ではありますが。

投稿: NightWalker | 2018年8月14日 (火) 00時56分

DCの運用会社に電話で信託報酬の件を聞いたところ、引き下げの予定はないとの事。信託報酬が高いとの質問には、確かに高いですねと認識はしてました。

 ま、決められた枠組みの中でやってるので選択肢がないのは致し方ないですね。極力信託報酬が低い投信を選ぶしかないです。

投稿: くまさん | 2018年8月15日 (水) 18時26分

>くまさん様
コメントありがとうございます。
>DCの運用会社に
金融機関を動かすには、「監督省庁からのトップダウンしかない」と私は、思うようになりました。「つみたてNISA」の一連の動きで確信するに至りました。
それまでは、くまさん様のおっしゃるように、できることをコツコツとですね!

投稿: NightWalker | 2018年8月16日 (木) 00時38分

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