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2018年7月28日 (土)

私がリスク資産同士の組合せにあんまりこだわらなくなった理由

前回のエントリー(ポートフォリオ決定の基本2ステップ)は、リスク資産の比率を考えることが重要という話でしたが、決定プロセスの説明のところが言葉だけだとわかりづらいので、図にしてみました。

ポートフォリオ決定の説明の図

こんな図です(クリックすると大きくなります↓)

201807281

上記は、現代ポートフォリオ理論で良く出てくる図を、久しぶりにタロットさんのツールを使って、私が描いてみた物です。縦軸がリターン、横軸がリスクです。「水色の雲」みたいなところが、ツールがランダムに生成した組合せ(1000パターンあります)をプロットした集合です。

国内株式、先進国株式、新興国株式を組み合わせたポートフォリオです。条件は、私が、えいっと、適当に決めただけですが、だいたいのイメージとしては合っていると思います。で、

  • (1)無リスク資産のリスクリターン点から、(2)選んだポートフォリオの点に(3)線を引く
  • (4)無リスク資産との比率で(3)の線上の1点として、マイポートフォリオのリスクリターンがわかる。

という流れです。

リスク資産同士を合成してリスクリターンを計算するのは難しいのですが、(4)は、単純な比例計算ですから、カンタンです。図では、リスク資産比率を50%にしてあります。

私が、リスク資産同士の組合せにあんまりこだわらなくなった理由

昔は、こういう図を書いてワクワクしていたのですが、最近は、リスク資産同士の組合せにあんまりこだわらなくなりました。その最大の理由は、この図を見てて、カウチポテトポートフォリオの私にとっては、

 無リスク資産でほとんど決まってるじゃん

と思うようになったからです。図にするとこんな感じ(クリックすると大きくなります↓)

201807282

もちろん、水色の部分だけを拡大すれば、どこを選ぶかの差は大きいです。

しかし、無リスク資産を含む金融資産全体のリスクリターン平面上で見ると、リスク資産を組み合わせであれこれ考えても大差なく、ささいなことに感じるようになったんですよねー。(個人差があります)

それに、所詮は計算上のモデルです。もともと、効率的フロンティアは、期待リターンのさじ加減とか、日々刻々と変わる相関係数に左右されますから、ここだと思ったポイントも、むなしく、年々、移動していきます。また、時価総額比(市場ポートフォリオ)が最も効率的とするCAPMの帰結も、市場が効率的に動くことが大前提ですが、現実の市場はそうでもなさそうだし。

まとめ

てなわけで、

  • だいたい混ざっていれば分散効果はあるはずだ。
  • どこを選んでもそれなりの水準のリターンはあるだろう。
  • それよりも長期投資を続けられるレベルのリスクに抑えることの方が大切だ。
  • つまり、無リスク資産の比率が重要だ。
  • 気にすんの止めよー。

というのが、現在の私の思考構造になっております。

上記の図の「水色の雲」のどの点を選ぶか、というのは、リスクリターンの効率から求めると言うより、投資家の選好、たとえば、「新興国が好き」とか「そもそもリスクが好き」とか、そういう観点です。画家が神の啓示で絵の具と筆を選ぶが如く、音楽家が天の声を聴いて和声と旋律を紡ぐが如く、えいっ、と決めることなのかなー、それでいいんじゃないかなー、と思うようになったのでした。(個人差があります)

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コメント

ポートフォリオで悩むよりは暴落で退場しないように資産配分しておくほうが重要でしょう。そのうえで適度に分散してればよろしいかと。暴落で買うの止めたり、上昇相場で我を忘れたりしないように少し引いてみる事が出来ると、普段の生活にも影響が出ないと思います。

投稿: くまさん | 2018年7月28日 (土) 00時20分

これはたいへんわかりやすかったです。
水瀬さんもブログや著書において、ポートフォリオのリスク(リターン)は国内債券の組み入れ率で決まると言及されていましたが、グラフがあると言葉よりも腑に落ちやすいですね。

投稿: binboinvest | 2018年7月28日 (土) 19時34分

みなさま コメントありがとうございます。
> くまさん様
「少し引いてみる」のは、何ごとも大切ですね。

>binboinvest 様
債券は、今や金利ゼロ。つまり、期待リターンがマイナス、ひいき目に目に見てもゼロ、なのにリスクは10%くらい。グラフに描くとけっこう悲しい状態になります。

投稿: NightWalker | 2018年7月28日 (土) 21時13分

そうですね、とはいえそれまではずいぶん利益にも貢献してきたはずなので損を受け入れる度量も必要なのかな? という気もします(気のせいかもしれませんが)
バランスファンドだと一蓮托生ですね。外国債券もついてきたりします。
そういった心配を一切しないで良い無リスクのもので持つほうが心穏やかに過ごせるのかもしれませんね。

投稿: binboinvest | 2018年7月28日 (土) 21時57分

binboinvest 様
>損を受け入れる度量も必要
いえいえ、ソンするとわかっている投資対象に投資する必然は、まったくありません。
現在は、株式のポートフォリオ(せいぜいREIT)と預金(少しでも金利の良いネット銀行系)+ペイオフ対策としての個人向け国債との組合せが無難な選択と考えます。

>バランスファンドだと一蓮托生
その通りです。なので、債券クラスを含むバランスファンドは、今やオススメしづらいです。
本件は、山崎元さんの言うとおりです。

https://media.rakuten-sec.net/articles/-/13884

「4.長期投資で、現状はよく見るべきだ
たとえば、「国内債券」は金利上昇リスクが一定程度あるにも関わらず期待リターンがほぼゼロだとすると、当面組み入れることが有利な資産だとは言えまい」の下り。続きを読んで見てください。

ただし、「為替ヘッジあり外国債券」については、日本の長期金利を日銀が強制的にゼロにしていることによる「歪み」を鑑みて、現在、個人的にお勉強中です。

投稿: NightWalker | 2018年7月29日 (日) 00時45分

いい加減なことを申されていますね。

投稿: | 2018年8月16日 (木) 18時26分

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