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2018年7月24日 (火)

1900-2017 株式市場の推移に見る世界分散投資の重要性

昨日のエントリーは、ダウ平均の名目株価の長期推移を見ました。米国の強さを感じることができるわけですが、世界全体で見たときはどうだったのだろうか?という図をご紹介します。ソースは、クレディスイスさんのすごい資料です。数年前、吊ら男さんが取りあげていた資料ですが、2018年版がありました。

1900-2017 株式市場の推移

p8 ”The evolution of equity markets over time from end-1899 to end-2017”という図です。

(↓クリックすると大きくなります)

201807241

これを私なりにストーリー立てて読むと、

  • 100年前は、欧州(英・仏・独)の時代。
  • 米国急成長→大恐慌でしばらく低調→第2次大戦終了で米国の時代。
  • ドルショックとオイルショックの頃から、ちゃっかり日本の時代。
  • 冷戦終結とともに日本の時代は一気に終了。もう帰らない(^^;)。
  • そして、今また、米国の時代。

まさに栄枯盛衰。私が、米国一国投資で良いのかという議論が出たとき、「大英帝国も衰退した」と言っているのは、まさに、この推移のことです。(ご参考エントリー:米国株だけで良いのかについての私の考え

で、

  明日はどっちだ?

・・・うーん、わかりません。真っ白です。燃え尽きちゃいます。そんな私が選んでいるのが世界分散投資です。

全世界分散投資が簡単にできるのは実はすごいこと

どっちを向こうが、全体としての総和分しか利益を上げられない、言い換えれば、全体としての総和分の果実くらいは得られるのが、世界分散投資です。全世界への投資は、いまや、たった1種類の投資信託でたったの100円から投資可能な時代となりました。恐るべき投資環境の進化です。

どかんと儲けたい人は、どこが伸びるか当てる作戦も考えられます。ただし、はずれた場合、長期投資なので失った時間は戻ってきません。

ちょっと長いおまけの話 長期の累積リターン

クレディスイスさんのレポートには、興味深い図が、もうひとつあります。

p10 "Cumulative returns on US asset classes in nominal terms (left-hand side) and real terms (right-hand side), 1900–2017"

(↓クリックすると大きくなります)

201807242

 左が名目リターン 、右が実質リターン(インフレ調整後のリターン)です。この図には、1900年に”1”だった資産が、何倍になったかという数字と年換算のリターンが書いてあります。

名目リターン実質リターン
株式 債券 株式 債券
年9.6% 年4.9% 年6.5% 年2.0%

ちなみにインフレ率は、年換算で2.9%。

やっぱり、株式の強さは、圧倒的。

この累積リターンの図を見ていると、シーゲルさんの本を読み返してみようかなあ、とも思ったりします。「長期投資ならば株式比率100%!」みたいな。

あと、吊ら男さんも、昔、指摘されていましたが、債券クラスは、長期で眺めてみると微妙です。

  • 貨幣は第2次大戦後頃から実質価値があんまり変わってないように見える。
  • 逆に、債券の実質リターンは、1980年頃からに集中しているように見える。

債券クラスの期待リターンをどう見るかという話とも繋がりますが、1900年〜1980年ころまでの実質リターンが「0%」、1980年ころから最近までの実質リターンが「6%超」(私がざくっと計算)と、見た感じいびつな状況です。

てなわけで、債券クラスは、リターンの源泉というより、リスク分散のツールと考えたいとあらためて思うのでした。

↓拙著もよろしく♪

 

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コメント

やはり、金利の低下の加速がその理由でしょうか?(1980年からの急上昇)
株式市場に何かあった時に資金の逃げ場になるということこそが債券を持つ理由なのかもしれませんね。
それも最近ではビットコインなどオルタナティブ資産が増えて、様子が変わってきたかもしれない、どうなることやら。

投稿: binboinvest | 2018年7月24日 (火) 00時10分

>binboinvest様
コメントありがとうございます。
先進国金利の低下=先進国のデフレ化傾向、つまり先進国の成熟化があるのかもしれませんね。債券は、戦略的なアロケーションが有効な部分だと思いますが、プロも間違えるかもしれない世界で個人には太刀打ちできないと考えています。

投稿: NightWalker | 2018年7月24日 (火) 00時20分

株式の実質リターン6.5%の数字の意味は大きいですね。貯蓄オンリーだとインフレでお金の価値を奪れます。インフレ対策として投資が必要になり、その中で株式が実質リターンが優れているので使わない手はないかと。

 うちは今でも投資先をアメリカ重視がいいか、全世界か迷う時があります。答えのない世界なので悩ましい限りです。

投稿: くまさん | 2018年7月24日 (火) 06時05分

>くまさん様
コメントありがとうございます。
>迷う時があります。
私は、「迷うので、全世界派」です(笑)。

投稿: NightWalker | 2018年7月24日 (火) 09時53分

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