1928-2018 ダウ平均の長期推移
久しぶりにダウ平均の長期推移です。この長期推移は長期投資をする上での心構えを教えてくれます。毎年エントリーを上げていたのですが、すみません、去年忘れました。2018/7アップデートです。前回のエントリーはこちら↓
1928-2018 ダウ平均 の長期推移
まずは、加工無しの長期のデータです。
この世の終わりは近いのではないかと思わせる急カーブですが、見方が悪いわけで、縦軸を対数にして絶対値ではなく倍率で見てみます。(ご参考エントリー:複利の力を直線化する)
長期上昇していることがわかります。100年前の大恐慌をのぞぐと、ブラックマンデー(1987年)もリーマンショック(2008年)も歴史の1ページです。しかし、これに補助線を付けると、また、ちょっと違った見え方になります。
最強に見える米国株もGood times & Bad times。上昇期と停滞期を20年おきくらいに繰り返しています。米国株と言えど、いつでも絶対というわけではありません。
まとめ
このグラフから読み取れることをまとめると、次の3点です。
- 長期で見れば、米国株は上昇し続けている。
- しかし、世界最強の米国ですら、上昇と停滞を20年おきくらいに繰り返してきた。
- 暴落は、長い目で見ると、それほど大きな変化としては見えない。
ここから、教訓を抽出しようとするなら、
(1)株式の長期成長力を信じるべし。
(2)長期低迷期にもくじけるな。
(3)暴落なんて長い目で見ると小さな出来事。気にするな。
というところでしょうか。
10年前と変わらない私の長期投資観
当ブログでこの図が初めて登場したのは、2007年4月の下記エントリーです。もう、10年以上前。
この当時は、2000年以降の動きは、????でした。しかし、時間が経った今、その後、停滞期10年弱、上昇期10年みたいな流れに見えます。歴史はとりあえず繰り返し続けています。
そして、10年以上経った今も、
長期投資は50年くらいだな!
という私の長期投資の心構えは、変わらないのでした。
それでは、また来年!
↓上記のグラフも、拙著には登場しますよ〜↓
コメント
株式の自己増殖を信じれば長期では右肩上がりしていくので、それを信じて買って買ってくだけですね。リターンが今の事一番高いのはアメリカって事でしょうが、将来的にはどこになるんでしょうね。中国、インド、インデネシアなどの新興国辺りなりそうな気もしますが、現時点ではアメリカを脅かす存在は見当たりません。
投稿: くまさん | 2018年7月23日 (月) 02時21分
>くまさん様
コメントありがとうございます。
「株式の自己増殖力を信じるちから」が、時に「未来はわからない」というジョーカーの前に封殺されます。これと、ずっと戦えるかどうかが、長期投資のキモなんですよね。私は、米国一国ではなく、世界全体への投資というのをよりどころとしています。
投稿: NightWalker | 2018年7月23日 (月) 10時02分
まさにそのたまたまの20年低迷が自分の老後という時期に重なったらどうしよう、という不安は少しあったんですが、子供ができてその考えがほとんどなくなりました。
子供への相続を考えたら50年以上の長期投資で考えられるし、子供の教育費生活費云々を考えるとリスクを取って投資せざるをえないからですw
投稿: 招き猫の右手 | 2018年7月26日 (木) 13時06分
>招き猫の右手 様
コメントありがとうございます。
お子様、かわいい盛りですよねー。いいなあ。
別エントリーにも書きましたが、「人生終盤の資産運用は、次世代への継承」と考えると、悩みが減りますよね。
投稿: NightWalker | 2018年7月26日 (木) 14時27分