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2018年6月24日 (日)

アーリーリタイアするためのアイデア

山崎俊輔さんです。プレジデントオンラインさん。

復習 アーリーリタイアは普通の人生の選択肢ではない。

この記事は、計算して見るにアーリーリタイアは難しいという結論になっていますが、アーリーリタイア(セミリタイア)した人から見ると、「アーリーリタイアできない理由」ではなく、「アーリーリタイアするためのアイデア集」に読み取れます。

まず、最初に復習しておきたいのは、サラリーマンにとってのアーリーリタイアとは、

 普通の人生の選択肢ではない。

ということです。

普通の発想ではダメです。資金の調達にせよ、アーリーリタイア後の歩み方にせよ、どこか普通ではないところが必要なのです。(ちなみに、私は、極めて常識的な人間です。しかし、発想能力や行動パターンが、微妙に普通ではないんです(笑)。アーリーリタイアして確信しました。)

なので、どこまでも普通の人生を求めるのなら、冒頭の記事のように、アーリーリタイアは難しいという結論にしかなりませんし、論者としてもその方が無難です。 

アーリーリタイアするための発想法

どんなアイデアが考えられるか、列挙してみます。

  • 「消費スタイルを大きく変えることは困難」・・・だけど可能です。人生のライフステージによって消費は自然減することもできます。
  • 「たとえば夫婦で年400万円(月約33万円)を取り崩」・・・さなくても、たとえば、年200万円の取り崩しで豊かに暮らすのはどうでしょうか。娯楽費など足りない分は、別の方法で調達です。
  • 「25年間、毎月10.5万円を積み立て、なおかつ年8%の利回りで増やす必要」・・・は必ずしもなく、25年間、毎月20万円、年5%でまわすのはいかがでしょうか。共働きで、奥さんの稼ぎは全部運用。みたいな考え方であればこのくらいの積立額は可能です。ただし、運用5%は、その通りに行くとは限りません。それに、そもそも、50歳の時点で少なくとも1億円確保できてなくてもいいかもしれません。
  • 「早期退職割増金、賃金2年分が早期退職後の2年間の生活費にしか」・・・ならないわけではありません。消費行動によっては、もっとたくさんの時間に相当する場合もあるでしょう。
  • 「再就職するのであれば、それはアーリーリタイアとは言えない」・・・・というわけでもありません。働く量、働く内容、働き方の問題とも言えます。
  • 「50歳引退は無理だったが、今年はどこへ行こうか」と笑顔で話せる老後」・・・となるとは限りません。旅行に行ける体力があるときにお金を掛けずに行った旅行の方が価値が高いとも考えられます。少なくともうちの両親を見ているとそう思えます。健康上の理由で、父は、65歳で旅行どころじゃなくなり、母もせいぜい75歳が旅行の限界でした。

とまあ、見ようによってはアグレッシブな発想で、しかし、現実と計算に裏打ちされた行動ができるかどうかです。(なお、上記は考え方であり、私の行動例ではありませんので、念のため。)

これは、言い換えるなら、起業家のような資質です。私の定義では、一つの側面ではありますが、アーリーリタイアとは、「サラリーマンを辞めて自由業になること」、「その覚悟」ということになります。

たとえば、「娯楽費など足りない分は、別の方法で調達」って、どうするの?っていうのは、おそらく、起業塾で「何をすればいいか教えてください」という質問をするのと同じ程度には愚問です。

余談:会社員"50歳引退"には最低いくら必要か?

「アーリーリタイアにいくら必要か?」は、無限ループの話題です。書く方としては、ネタとして扱いやすいですからね。

人生は、人の数だけあります。

たとえば、家族環境などは、全く同じ経済状況にいる2人の人が、50歳で5000万円持っていたとします。ただし、1人は、普通に働けて余裕があるのに願望でアーリーリタイアと言っている人、もう1人は、肉体的、精神的に余裕がなくなってアーリーリタイアを迫られている人です。

さて、ここで、仮想FPである私に、「アーリーリタイアできるか?」という相談があったとしましょう。で、私は、どう対応するかというと、

  • 余裕のある人には、「余裕なんてないですよ。やめときなさい。」
  • 余裕のない人には、「なんとかなりますよ。一緒にプランを考えましょう。まずは、詳しいご事情を教えてください。」
と答えるでしょう。後者が腕の見せ所なんでしょうね。

 

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