ニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズ 6ファンドの 信託報酬率がまた下がります!
ニッセイさんがインデックスファンドの信託報酬の値下げに踏み切ります。6ファンドが対象で、7月と8月の2回に分けて変更されます。
eMAXIS Slim と信託報酬の比較
「資産額も増えてきたので、みなさまのご支持にお応えしたい」とのアナウンスですが、ここは言わずもがな。eMAXIS Slimです。ということで比較。本エントリーでは、株式クラスの基本3資産の信託報酬率(税抜)を見てみます。
資産クラス | ニッセイ | eMAXIS Slim | |
---|---|---|---|
変更後 | 変更前 | ||
国内株式(TOPIX) |
→
(変更なし)
|
0.159% | 0.159% |
国内株式(日経平均) | 0.159% | 0.169% | 0.159% |
先進国株式 | 0.109% | 0.189% | →0.1090% |
新興国株式 | 0.189% | 0.339% | →0.189% |
ニッセイさん、攻めてますねー。同じ、あるいはeMAXIS Slimより微妙に安いラインです。
eMAXIS Slimがすぐに値下げして来そうなので寿命の短そうな表ではありますが、取り急ぎ、比べてみました。(ご参考に、今回、変更のなかったTOPIXも付けておきました)
<7/3追記>
「(発表ベースで)3日くらい天下」でした。eMAXIS Slimも、7/25から先進国と新興国の信託報酬が下がり同じになります。
フロントエンドからバックエンド勝負の時代へ?
しかし、ここまでコストが下がってくると、小さなコスト差よりも、次のような基本要素の方が重要になって来ます。
- マザーファンドの規模
- 運用力(「トラッキングエラーが小さい」など)
- 会社の顧客本位の姿勢(「古いファンドを見捨てたりしない」など)
などです。
インデックスファンドは、日本で、1指数あたり2〜3本あれば十分だと思うので、どれが生き残るかです。各社さんは、ここをしっかりがんばって欲しいし、私のような投資家もそう言う目を持たなければいけないとも思います。
コスト面では、指数の使用料の観点から、バンガードのような「MSCIからFTSEへ」みたいな流れがないと厳しいかも。ただ、マザーファンドの開発コストの問題が出てきますから、日本の金融機関1社では手に余るかもしれませんね。
おまけ
おまけの情報です。7/1に発売した拙著、おかげさまで4刷が出ます。(ぱる出版さんのツイート)出来日は、7/6(金)です。
ご購入いただいたみなさま、書評等を書いてくださったみなさまに深く感謝申し上げる次第です。
今回のニッセイさんからのうれしいニュースを聞くにつけても、拙著にファンドの比較表を付けなくて良かったなとも思うのでありました。(ファンド選びのポイントは、永久保存級できっちり書いてありますよ〜。) 意図は、多少違いましたが(ご参考エントリー:自己責任の第一歩は自分の頭で考えること)、結果オーライです。と言うわけで、こちらも、どうぞよろしく。
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