投資による資産形成を始めるべきもうひとつの理由
将来が心配、来たるべき日のためにある程度の資産は必要。いや、手っ取り早くお金が欲しい。ならば、投資で資産形成くらいやっとくべき。そう考えて投資を始めようとされている方も多いと思います。これは、もちろん正しいのですが、今や、資産活用期に入った私が気が付いたことがあります。
投資による資産形成を始めるべきもうひとつの理由
それは、普通の人が、投資による資産形成を始めるべき重要な理由が、
リタイア後の資産運用術を修得するため
であることです。
そして、もうひとつ。資産活用期に必要な安定的な資産運用術の修得には、
10年はかかる
のです。個人差ありますが、実感です。
この術の構成要素の99%は、「何があろうと保有し続け適度に使うこと」ということで、門外不出、一子相伝の巻物があるわけでもなく、超カンタンなんです。ところが、人間には「気の迷い」という愛すべき特徴があり、暴落に耐える能力を実践したり、儲けたいという煩悩を撃ち払うのに10年くらいはかかるんですよね。「適度に使う」。ここも人によって,使っていいお金の額は違いますから、体得しかありません。
資産形成期にこの術の習得をしないとリタイア後にいきなり実践することになるわけですが、いかにも危険です。ペイオフ対策として、個人向け国債だけにしておく方が無難である場合も多いのではないでしょうか。
資産活用期の方が長い
もうひとつ、気が付いたことがあります。それは、資産形成期よりも資産活用期の方が長いことです。そう言う意味でも、資産運用術の習得は大事なのです。
私の場合、2000年から始めましたから、長期投資による資産形成は15年。そして、いきなりサラリーマン生活を強制終了してアーリーリタイヤです。80歳まで生きたとして、資産活用期は、25年以上になります。100歳まで生きると45年以上です。
やってることは、収入がなくなって積み立てられなくなるだけで、ただ、何があろうと持っているだけ。リバランスするだけ。資産形成期も資産活用期もやってることや長期投資に対する考え方は一緒です。
インデックス投資のアーリーアダプター世代は、インデックスファンドによる長期投資の先達が周りにいないため、数少ない本から得た知識を自分に当てはめながら編み出して行くしかありませんでした。でも、だんだん先例も出てきましたし、つみたてNISAもできました。この考え方でいいのかな、と思う若い人も増え、ここに書いたような心配は数十年後には忘れ去られていくんじゃないかな、と期待しています。
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